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独身の老後の生活費はいくらかかるのか?定年後の収入や老後資金の目安の考え方

「老後2000万円問題」も世間的には一息ついたように見えますが、依然として「老後資金」というか老後の暮らしに関する不安をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

また先日の「老後2000万円問題」は夫婦二人暮らしの生活を想定しているものですが、私と同じように独身の方で老後の生活に対する漠然とした不安をかかえているという方もいらっしゃるかと思います。

このブログでは何度か独身の方のライフプランに関するお話しをしてきています。

独身者こそライフプランを検討しましょう

独身者の老後資金を考える

これらの投稿と重なる点もありますが、今日はあらためて独身の方の老後のライフプランや生活設計に必要な支出と収入のことについてお話しすることにします。

 

独身の老後における生活費の目安は?

まず独身の方の老後における生活費の目安を考えてみましょう。

以前に一度このお話しはしていますが、今回もう少し詳しくお話しすることにします。

ひとまず件の「老後2000万円問題」の際にも出てきた家計調査に関する資料の単身世帯に関するものを見てみます。

下図は「家計調査年報(家計収支編)2018年(平成30年)家計の概要」に掲載されている「高齢単身無職世帯の家計収支 -2018年-」という表題のものです。

高齢単身無職世帯の家計収支2018

「出典:総務省統計局ホームページ https://www.stat.go.jp/data/kakei/2018np/gaikyo/pdf/gk02.pdf」

 

ここでいう高齢単身無職世帯の定義は60歳以上の一人暮らしの方ということになります。

これを見ると日頃の生活に必要な消費支出が149,603円となっています。

なお非消費支出12,392円とは税金や社会保険料のことです。

したがって独身の方の老後の生活費の目安は約15万円ということになります。

ただしこのうち住居費は消費支出の12.2%となっています。

下図は同じ出典のうちその金額を示した表がありますのでその表をもとにして私が作成したものです。

齢単身無職世帯消費支出項目

 

これによれば住居費の金額は18,268円となっています。

お気づきのとおりこの金額での賃貸住宅の生活は実質的になかなか難しいですよね。

この金額は平均値として持家の方や賃料の高くない物件なども含まれて計算されているためにこのようになっているわけです。

実際に賃貸住宅にお住まいの方はこれでは到底足りないという方が多いでしょうし、持家の方でもマンションの方は毎月の管理費や修繕積立金がありこの18,252円という金額では不足になる可能性があります。

したがって先程の約15万円の生活費に住居費をどのくらい加味する必要があるのかを考えなくてはいけません。

その他食費や水道光熱費などもさきほどの表には記載があります。

 

独身の方にとって自分の老後はこれら各項目がいくらぐらいになるのか考えていただくことが老後の生活費にとって重要になります。

各項目をみながら「これは自分には足りない」「これはもっと節約できる」といったことを考えてみるようにしてみましょう。

そのためにもまずは現在の自分の生活費を把握して家計を見直したり使途不明金をなくしたりしていくことが大切です。

家計見直しについては当ブログ内の下記の記事でもお話していますので参考にしていただければ幸いです。

家計の「使途不明金」をなくすために心がけること

家計見直しの第一歩、支出における「固定費」と「変動費」を把握していますか?

 

独身の老後の収入を検討しましょう

さて先に生活費の目安を考えましたが、これはいわば「支出」のことです。

今度は逆に「収入」を考えます。

老後の収入の基本は、いろいろとご意見はあろうかと思いますが、まずは老齢年金ということになります。

先ほどの1枚目の図ではいわゆる社会保障給付となっている部分があります。

これがいわゆる老齢年金ということになりますが金額は110,933円となっています。

でもこの金額ですと国民年金の満額78万円+厚生年金約55万円という金額になります。

また先ほどの110,933円から非消費支出12,392円がひかれているために手取りは98,511円となります。

実際のご自身の年金額とは違うかもしれません。

会社勤めが長い方はその間の給与の額(正確には標準報酬月額)などや勤続年数によっても厚生年金額が変わります。

また自営等で国民年金のみ加入という方もいらっしゃると思いますが、その場合は先ほどの110,933円という金額よりも少なくなってしまいます。

そこで早めにご自分の年金額の目安を確認することが重要になります。

この目安の確認方法としては「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などがあります。

これについては下記の投稿でお話していますのでご参照ください。

セカンドライフの第一歩として「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で年金見込額を確認してみましょう

新しい「ねんきん定期便」と少しだけ「繰り下げ受給」の話

 

こうして支出と収入のそれぞれの目安がわかったら差し引きしてみます。

ちなみに先ほどの図表では年金以外の収入も計上されていることから不足額が38,670円となっています。

この金額×12ヶ月×老後の年数で不足額が算出できるわけで、これが老後資金として準備しておきたい額になります。

仮に老後の年数が30年と考えれば

38,670円×12ヶ月×30年=13,921,200円

となります。

ですが生活費のところでもお話したようにどういう住まいを選択するかによって支出も変わりますし、また年金額もひとそれぞれですよね。

またまとまって老後の資金の準備が難しければ定年後の就労期間を長くするなどの対策を講じる必要なども出て繰るでしょう。

繰り返すになりますが、まずは自分自身の支出と収入の目安をしっかり確認し検討するようにしてください。

定年後のリタイアメントプランについて検討されたい方、特に私同様に独身の方はぜひ一度ご相談ください。

こちらのFP業務に関するご案内ページをご確認のうえお問い合わせいただければ幸いです。

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