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エンディングノートの書き方を考える

久しぶりに終活関連のお話しをします。

今回は当ブログ内において意外にも取り上げていなかった「エンディングノートの書き方」について取り上げますね。

今日はその内容について考えてみます。

 

エンディングノートの書き方にルールはない

そもそも「エンディングノート」というものは遺言書と違って法的な効力がないものです。

最近いろいろなところで触れられていることなので、この点についてはご存知の方も多いと思います。

 

ですから簡単に言ってしまえば、本来はどのように書いてもかまわないものです。

(といってももちろん公序良俗に反するものや他人の誹謗中傷といったものはさけるべきですが・・・。)

またいつまでに書かなければいけないものでもありません。

好きな時にゆっくり時間をかけて書いていけばいいものです。

 

もちろん「こういうものは決めて一気に書かないとなかなか書けない」という方もいらっしゃるでしょう。

その場合は例えば数日時間をとって仕上げてしまうということでも、もちろんかまわないわけです。

 

また先ほど「法的な効力がない」と申し上げました。

ということはいつでも書き直しができるし、どのような筆記用具を使って書いてもかまいません。

遺言書と違って訂正にも決められたやり方はありませんから、どのように直してもいいわけです。

(なお自筆証書遺言の訂正についてはこちらの投稿でお話ししています。

ご関心のある方はあわせてリンク先よりお読みいただければ幸いです。)

基本的には何を書いてもどういう風に書いてもいいのがエンディングノートです。

「買ったはいいけど書けない。」

という方もいらっしゃいますが、どうぞ気持ちを楽に持って向き合ってみるところからスタートしてみてくださいね。

 

エンディングノートの書き方を考える上でのポイント

さて先ほどエンディングノートは「どのように書いてもかまわない」ということをお話ししました。

とはいえそう言われて困ってしまう方も多いでしょう。

だからこそ市販のエンディングノートはいろいろな種類のものが販売されていますし、私の事務所にも葬儀会社さんなどが主催する「エンディングノートの書き方」のようなセミナーのチラシがポスティングされてきます。

私の事務所の郵便受けにいれても仕方がないとは思うのですが・・・。

 

さてこの「エンディングノートの書き方」において忘れてはいけない大事なポイントが2つあります。

・自分の意思をしっかり伝えること

・自分の亡きあとのことをしてくれる人に必要な情報を提供すること

この二つです。

 

もちろんエンディングノートは書き手の方が伝えておきたいことを書くことがもちろん第一ではあります。

ただ例えばお子さん方のように、エンディングノートの内容を後日見て諸々の手続きを行うために必要とされている方もいらっしゃいます。

こういう方々にとっては書かれていることそのものが大切な内容にもなってきます。

書き手にとって「これは書かなくていいか」と思うことが実は後日ノートを見る側にとっては知っておきたいことだったということもあるかもしれません。

ぜひご自分の気持ちを伝えておくことと同時に後日ノートを使う方のことも思いやって書いていただけるようお願いします。

お子さんたちなどエンディングノートを後日使う方と話し合いを行うことができる方は、使う方々に「どんなことを知っておきたい?」と聞いて見てもいいでしょう。

 

エンディングノートの内容にはどんなことがあるのか?

さてでは各種のエンディングノートでどんなことが書かれているのでしょうか?

よくある項目をあげてみましょう。

自分自身について

体調が崩れたときのこと

死後のこと

連絡先

書類の保管場所や財産のこと

伝えておきたいこと

などが挙げられるでしょうか。

 

「自分自身のこと」というのは主に二つのことがあります。

一つは生年月日や出生地、経歴などいってみれば自分自身のはっきりしている情報。

もう一つは自身の人生の想い出や心に残っていることなど感情的なことです。

ちなみに「自分史」を作るということも最近関心がもたれているようです。

もちろん有意義な面もあるかと思いますが、個人的には相続人など近親者へ向けて「自分の言葉で」メッセージを作ることのほうがより心のこもった内容になるのではないかと思っています。

きれいな文章でなくても自分らしく伝えていくことのほうがのこされた親族の心に響くのではないでしょうか。

 

次に「体調が崩れたときのこと」

例えばかかりつけのお医者様や薬局があればその連絡先を書くことが一つでしょう。

自身の判断能力が低下した場合、例えば認知症等になった場合のことや延命措置についての意思表示なども書いておくことが多いです。

余談ですが、こういう内容を書くことができるというあたりに、エンディングノートは必ずしも自身が亡くなったあとにのみ必要になるわけではないことがわかっていただけるのではないでしょうか?

 

続いて「死後のこと」。

これはこのブログの中でも時折お話ししている葬儀やお墓のことなど自身をどのように送り出してほしいかということです。

特にすでに葬儀会社に生前の予約をしている場合やお墓を購入したけど場所などを親類等に知らせていない、というような場合はこの部分を活用することが重要です。

すでにお金を支払っていたりすれば誰も知らなくて無駄になってしまうということのないようにしたいところです。

遺言書を書いている方は自筆証書遺言か公正証書遺言かも含めその旨を記載しておくようにしてくださいね。

 

「連絡先」は自身の死後に知らせてほしい友人知人や離れた縁戚などがいればその人たちの連絡先を記しておきます。

特に葬儀などに出席してほしい方がいる場合はしっかりわかるようにしておいてください。

 

「書類の保管場所」は例えばいわゆる「健康保険証」や「保険証券」、「権利証」といった書類がどこにあるのかを知らせておくということです。

また「財産のこと」についてあわせて書いておいてもいいと思います。

一般的には預貯金等の取引がある金融機関、その支店名、口座番号などを記載することが通常です。

ただしよく言われることですが間違っても暗証番号やパスワードは書かないでくださいね。

盗難にでもあったら大変です。

また加入している生命保険などがあればその内容や連絡先なども記載しておいてください。

不動産については特にエンディングノートで明記しなくてもいいですが、特に遺言書を作成していない方は先程の「権利証」(現行のものであれば登記識別情報通知書)をどこに保管しているのかわかるようにしておきましょう。

 

その他相続人などに伝えておきたいことがあれば書いておくようにしましょう。

特に最近はいわゆる「デジタル遺品」と呼ばれるようなパソコンやスマホなどを利用した個人的なかつ閉鎖的なものも存在します。

SNSの解約などの手続きも考えればこういったものも何を利用しているのか丁寧に記載しておくことが必要になります。

なお「デジタル遺品」については以前こちらの投稿でお話ししていますのであわせてご覧いただければ幸いです。

 

気楽に、でも丁寧に

このように見ていくとエンディングノートというものは「書く」というよりも「作る」くらいの気持ちで書いていくものだと気付いていただけると思います。

「なかなか書けない」という方がいても不思議はないです。

先程も申し上げたようにエンディングノートに法的な効力はないのですから気楽に、でも残された方々に想いが伝わるようにそして残された方々が困らないよう丁寧に書いていくように心がけてください。

きっと自分らしい仕上がりになると思います。

ちなみにインターネットでもマイクロソフトオフィスのホームページでは無料でワードベースのしっかりしたエンディングノートのひな型がダウンロードできます。

一度参考にしてみることをおすすめします。

お一人で書くのに心配や不安、不明な点等ある方は有料にはなりますが当事務所でもご一緒に考えさせていただきますので、こちらのページをご確認いただきお問い合わせください。

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