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「投資」や「資産運用」をはじめる前に忘れないでほしい2つのポイント

珍しく資産運用のお話しをしようかと思います。

と言ってもごくごく基本的なお話しです。

でも最近この基本的なお話しがちょっとおろそかにされていないかな?って感じることがあるんです。

そしてこの基本的なお話しとは実にシンプルなことなのです。

この「シンプルなこと」を今日は二つのポイントプラスアルファでお話しします。

 

投資は余裕資金で行うもの

最近件の「老後資金2000万円問題」以来「投資」を気にされる方が増えていると言う話を聞きました。

また老後資金に関するセミナーも活況だというニュースも見ました。

例の金融庁の報告書も「つみたてNISA」や「iDeCo」のことなどにも言及していて、「投資」を促す方向性の報告書であったこともこの「投資」に関する話しについて気にされる方を増やしているのかもしれません。

 

でも若いうちから資産形成って言われても「そんな余裕ないよ」という方も当然いらっしゃると思います。

そしてこの言葉、実はとても大切です。

なぜならば

「投資は余裕資金で行うもの」

ということが一つ目のポイントであるからです。

 

例えば向こう10年の間に使用するために準備するお金があるとしましょう。

具体的には住宅購入の頭金や諸経費であったりお子さんの教育費であったりというものでしょう。

こういったものは増える分にはいいですが減っては困るお金であることが原則です。

したがってご自身で上手に株式相場などでの売り買いができる方はいいですが、そうでない方がリスクの大きい商品で準備されることは通常ないはずです。

利回りよりも確実性、積立貯金等や場合によっては保険商品で準備される方もいらっしゃるでしょう。

つまり基本的には「投資」で準備するものではないことになります。

 

また医療保険に加入されている方もいらっしゃると思いますが、これについては以前にお話ししているように現状様々な公的制度が存在します。

そこにしっかりと言ってみれば「医療用預貯金」のようなものがあれば無理に医療保険に加入することもないのはと思います。

このような不意の出費に備えるものは普通預金などに少しキープしておくこともあっていいでしょう。

このように様々なお金の準備が必要になってくる中で、「投資」に回すといわれても・・・、という気持ちはわからなくもないです。

 

今回話題になっている老後資金のための資産形成というお話しに「投資」を促している理由は、例えば10年以上先に利用するお金を準備するのであればリスクの大きいものを取り入れてもいいのではないか、というあたりの考えがあるからではないかと思っています。

だからこそ先ほど触れた「つみたてNISA」であったり「iDeCo」であったりするのでしょう。

またお勤め先に確定拠出年金制度のある方は投資に関する勉強が必要でしょう。

 

でもそれよりも前に準備しなければいけないお金があれば当然そのための準備を優先すべきでしょうし、先のお金=老後資金に関しては他の資金の準備よりも優先順位はあとにすることになるでしょう。

比較的早い時期に使うお金への準備をまず考え、その上で余裕資金があれば「投資」を行うことがまず大前提です。

 

わからないものに投資しない

もう一つのポイントはこれもよくお話しするのですが

「わからないものには投資しない」

ということです。

 

例えば先ほど「つみたてNISA」について触れましたが、金融庁のHPによれば2019年5月7日現在この対象となる公募投信は160本、ETFが3本存在します。

ちなみにこの記載のある金融庁のHPのリンク先を下記にあげておきます。

金融庁ホームページ「つみたてNISAの対象商品」

https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/target/index.html

はたしてみなさんはこの中からどれを選ばれますか?

選ぶにあたってどういった基準で選びますか?

そもそも「投信」がなんだかわかりますか?

「活用しましょう」といわれる「つみたてNISA」であってもこれだけ商品があります。

さらにこのうち各金融機関が取り扱っているものはどの商品なのか、ということもあります。

ネット証券会社は100本以上あるところも見受けられますが選択肢が多すぎるし、金融機関においては少ない選択肢の中から本当にその商品でいいのかということも考えたくなることもあります。

 

つまり自分自身でその中身をきちんと理解できなければ自分が何に投資できているのかわからないことになります。

なんとなくはじめてみようということではよくないですし、また正直販売側ももう少し丁寧な説明は必要なのではないかなということも感じています。

以前に投資信託の心配なことという投稿の中でもお話ししていますが、金融機関の投信の販売姿勢等に関しては以前に金融庁からも厳しい指摘があったところでもあります。

 

時間をかけて資産形成を行うには「資産分散」と「時間分散」という考え方がその基本になります。

「つみたてNISA」はいわゆる「ドルコスト平均法」を利用しやすいようにするためか、毎月(証券会社によっては毎日などもあるようですが)決まった金額を購入するような形になっています。

「ドルコスト平均法」は「時間分散」によっていわゆる高値買いを防ぎ平均取得単価を下げることができるという特徴はありますが、それであっても損失が発生する可能性はあるわけです。

「投資」であることには変わりないということは忘れてはいけないところです。

 

「つみたてNISA」は金融庁のホームページに

「つみたてNISAの対象商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場株式投資信託(ETF)に限定されており、投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用しやすい仕組みとなっています(対象商品についてはこちら)。」

(金融庁ホームページ「つみたてNISAの概要」

https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html より引用)

とあるように初心者にとっても利用しやすいとありますが、それでもいろいろな商品の特性について投資をはじめようとする側はきちんと理解する必要があります。

この「つみたてNISA」の商品の例に関わらず、投資を始める前にはまず商品を理解するための勉強が必要です。

ご相談を受けていると金融商品でも保険商品でもよく理解していないまま購入されている方やはじめられている方は結構いらっしゃいます。

余裕資金のある方は勉強していただいた上で「つみたてNISA」のような制度を活用していただくことも選択肢に入ると思いますが、例えば勉強してもわからないような複雑な仕組みの金融商品やよくわからない金融商品は購入しないということが基本中の基本になります。

 

「お金に働いてもらう」前に

以前にこのブログ内でもお話ししているのですが、家計の収支を改善するためには

・支出を減らす

・収入を増やす

というのが基本になります。

「支出を減らす」には家計分析をしっかり行い不要な支出を減らすことでしょうし、「収入を増やす」には働き方ということになりましょう。

その上でもう一つ「お金に働いてもらう」という考え方があります。

これがいわゆる「投資」ということになります。

長い目で見れば「資産運用」も含めた資産形成も大切ではあります。

しかしその前に準備すべきお金もあるわけで、積立等で預貯金を準備するといったことをおろそかにしないことも重要であることを忘れないようにしてください。

当事務所ではライフプランにおけるお金の不安や心配事などのご相談を随時お受けしています。

こちらのページをご確認の上お問い合わせいただければ幸いです。

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