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変動金利型住宅ローンの借入が多いようですが・・・

国土交通省の「平成30年度民間住宅ローンの実態に関する調査」の結果を見てみる

国土交通省住宅局より平成31年3月20日に『「平成30年度民間住宅ローンの実態に関する調査」の結果』というものが発表されました。

国内の民間金融機関を調査対象として個人向け住宅ローンの実績や商品ラインアップなどを調査して公表したものです。

ちなみにこの調査は「平成30年度」ですが、調査期間は平成30年10月から同年12月であり、実際には平成29年度の実績についてとりまとめられているものです。

で、この調査のプレスリリースのタイトルでは「住宅ローン、変動金利型が根強く」とつけられています。

そこでこのタイトルの理由を見てみたいと思います。

 

ポイントは調査結果における「新規貸出額における金利タイプ別割合」という調査結果です。

ここでいう金利タイプは

「変動金利型」

「固定金利期間選択型」

「全期間固定金利型」

「証券化ローン」

の4つに分けられています。

2つ目の「固定金利期間選択型」はいわゆる「3年固定」とか「5年固定」とかいわれる商品です。

返済期間中ずっと金利が変わらなければ3つ目の「全期間金利固定型」になります。

最後の「証券化ローン」というものは主に「フラット35」を活用したものとお考えいただければいいでしょう。

ということは「フラット35」は3つ目の「全期間固定金利型」ではなく最後の「証券化ローン」に含まれていることになると思います。

さてこの4つの金利タイプ、この調査において平成29年度では以下のような割合になりました。

「変動金利型」50.7%

「固定金利期間選択型」31.2%

「全期間固定金利型」6.2%

「証券化ローン」11.9%

とまあ圧倒的に「変動金利型」を選択された方が多い形にはなっています。

ただ「固定金利期間選択型」を選ばれる方も3割いらっしゃるあたりに変動では不安という方もいらっしゃるように思えます。

ちなみにこの調査、過去5年間変動金利を選択される方が5割前後いらっしゃる状況が続いています。

なお調査の概要については下記のリンク先をご覧ください。

国土交通省HP内 報道発表資料「住宅ローン、変動金利型が根強く~「平成30年度民間住宅ローンの実態に関する調査」の結果~」

 

住宅金融支援機構の2018年度民間住宅ローンの実態調査の結果も見てみる

もう一つ毎年2回、住宅金融支援機構が発表している「民間住宅ローン利用者の実態調査【民間住宅ローン利用者編】」というのがあります。

この2018年度第1回調査を見てみます。

こちらは2018年4月から10月にフラット35を含む民間住宅ローン利用者」の方に金利タイプ等をアンケート調査したものです。

こちらでは金利は以下の3タイプに分けられています。

「変動型」

「固定期間選択型」

「全期間固定型」

この調査ではフラット35もそれ以外の全期間固定金利型も一緒に「全期間固定型」となっています。

で、こちらでは以下の割合になりました。

「変動型」57.0%

「固定期間選択型」25.3%

「全期間固定型」17.7%

こちらでもやはり変動型を選択される方が多いことがよくわかります。

ちなみにこちらの調査ではもう少し細かな調査もあります。

その一つに「固定期間選択型」の当初の固定金利期間についてお伺いしたものがあります。

こちらは実に52.5%の方が10年固定を、29.3%の方が10年超の固定期間を選択しています。

つまり8割以上の方が10年以上の固定期間を選択していることになります。

先程申し上げた「固定金利期間選択型」を選ばれる方の変動に対する不安という点はこのあたりからも見受けられるように思います。

こちらも先程の国交省の調査同様に下記にリンクを張っておきます。

住宅金融支援機構HP内「民間住宅ローン利用者の実態調査」

 

でも大事なのは各ご家庭の考え方とライフプラン

とまあこのところの住宅ローンの借入に関する調査資料を取り上げてみました。

では変動型を選択する方が多いからという理由でそうする方がいいかと言われればそういうわけではないですよね。

 

住宅ローンは言ってみれば「住まいのコスト」です。

このコストに対して各ご家庭がどのような考え方に基づいて選択するのかという点が大切になってきます。

例えば長期間の支払いになり総返済額は多めでも、毎月のあるいは毎年の返済額が安定したほうがいいと思う方は固定金利を選択されるでしょう。

無理のない返済負担率で短期間での返済が可能な方や、繰り上げ返済を細めに行って比較的短い期間での完済を考えている方は固定金利に比べて低い金利の変動金利を選択する方法こともあると思います。

家計における支払いが多い時期にローンの返済が重なるため、その間だけでも返済額を安定させたいと考える方は固定期間選択型を検討することもあるでしょう。

固定期間選択型については当初の固定期間終了後に変動金利か再度固定金利かを選択できるタイプのものもあるので、当初の固定期間を経過したあとのことについて借入時に確認しておくようにしてください。

いずれにしても大事なことは、利息が安いこともあるでしょうが、何と言っても無事に完済ができることにあります。

そのためには家計のキャッシュフローの見通しを先々まで考えておくことがより重要になります。

住宅資金以外の教育費や将来の老後資金の準備といった要素との兼ね合いを考えることも念頭に入れておく必要があるわけです。

そのためにもぜひ一度キャッシュフローのシミュレーションを行うことをおすすめします。

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