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万一の自転車事故賠償責任にそなえましょう

先日、駐車場の場所を移動したお話しをしました。

駐車場への距離が少し遠くなったことといささか車が出しにくくなったせいで、久々に自転車を使用することにしました。

かなり長いこと自転車に乗る機会がなかった上に新しい自転車に買い替える必要があったのですが、久しぶりに運転してみるといささか寒いもののとても快適です。

ただ久々に自転車を走らせてみると昔に比べて走るのが怖い、と思うことも多いです。

そんな中でもし自転車事故になったら、特にこちらが誤って加害者側になってしまったらと思うとぞっとすることがあります。

今日は自転車事故での賠償に関する備えについてお話しすることにします。

 

東京都自転車条例の「努力義務」

本題の前にこれは東京に関してお話しなのですが、みなさんは「東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」という条例をご存知でしょうか?

通称「東京都自転車条例」ともいわれるこの条例はその第1条において目的を次のように規定しています。

(目的)

第一条 この条例は、自転車の利用に関し、基本理念を定め、及び東京都(以下「都」という。)、自転車を利用する者(以下「自転車利用者」という。)、事業者、都民その他の関係者の責務を明らかにするとともに、都の基本的な施策、関係者が講じるべき措置等を定めることにより、自転車の安全で適正な利用を促進することを目的とする。

ポイントは最後の「自転車の安全で適正な利用を促進する」というところでしょうか。

この「安全で適正な利用を促進する」ために様々な規定が定められています。

さてこの中には次のような条文があります。

(自転車損害賠償保険等への加入等)

第二十七条 自転車利用者は、自転車の利用によって生じた他人の生命、身体又は財産の損害を賠償することができるよう、当該損害を塡補するための保険又は共済(次条において「自転車損害賠償保険等」という。)への加入その他の必要な措置を講じるよう努めなければならない。

あくまで「努力義務」ではありますが、自転車を利用する人は損害賠償保険に入りましょうというふうに条文で規定しています。

東京に限らず他の自治体でもこういった「努力義務」や中には埼玉県(平成30年4月から)のように「加入義務」を設けている自治体もあるようです。

これはなぜなのでしょうか?

 

場合によっては1億近くになる損害賠償額

なんといっても自転車事故における損害賠償額が高額になってしまうケースがみられるからかと思います。

特に被害者の方のその後の状況、例えば意識が戻らない、大きな障害が残る、といったような事例においては賠償額が1億円近い金額になったこともあります。

一般社団法人日本損害保険協会の調べによれば、自転車の加害事故例における判決認容額として平成25年7月4日神戸地裁判決の9,521万円や平成20年6月5日東京地裁判決の9,266万円といったケースも発生しています。

(一般社団法人日本損害保険協会ホームページ内「自転車事故と保険」より)

 

いうまでもないことですが、こういった加害事故を起こさないためにも交通ルールをよく知り守りそして安全運転を心がけることは自転車利用者として心がけるべきことです。

が、もしかしたらこういったことが起こる事態も想定しなければならないという側面もあるでしょう。

そのためにも先ほどの東京都自転車条例にあるような規定は「努力義務」とはいえ検討するに値するものかと思います。

では具体的にどういった形でそなえるのでしょうか?

 

個人賠償責任保険や自転車保険を検討しましょう

まずは「個人賠償責任保険」への加入です。

どういった保険であるのかは先程の一般社団法人日本損害保険協会ホームページに記載がありますので引用します。

他人のモノを壊したり、他人にケガをさせてしまったときなどにおいて、法律上の損害賠償責任を負担する場合に保険金が支払われます。

(一般社団法人日本損害保険協会ホームページ内「個人賠償責任保険/補償内容」より引用)

この中には今日お話ししているような「自転車で」他人にケガを負わせてしまったケースも含まれます。

 

さてこの保険、「保険」といいましたが実は単独の「保険」というよりも「特約」という側面が大きくなっています。

ご自宅が持家の方は火災保険に、また自動車を運転される方は自動車保険に、「特約」で加入することも多いかと思います。

「傷害保険」に加入される方にもこの「特約」は付保できるでしょう。

すでにこれらの火災保険や自動車保険、傷害保険に加入されている方はすでに加入されていることもあるでしょうし、加入されていない方は途中から追加で加入することも可能ですのでぜひ確認してみてください。

保険料も年間で2,000円程度、保険金額1億円ぐらいのものが多いようですので、加入しているかどうか確認の上、未加入の方は追加されるとよいでしょう。

これらの個人賠償責任特約はクレジットカードにも同様の内容で付帯できるものもあります。

こちらを検討することもひとつです。

 

また私の地元練馬区では「区民交通傷害保険」というものがあります。

これは平成30年10月1日現在で練馬区含め都内11区で実施されています。

1年契約で毎年申し込む必要があり、今年平成31年度(平成31年4月1日から翌年3月31日まで)については平成31年3月15日までの申し込みとなります。

交通傷害と自転車賠償セット(さらに被害事故補償もあり)の組み合わせと保険金額によって年間保険料が決まりますが、例えば交通傷害保険金150万円と自転車賠償保険金1億円の組み合わせの場合、年間保険料は1,400円となっています。

 

さらに全日本交通安全協会の自転車会員となることで加入できる「サイクル安心保険」というものもあります。

長くなりますので詳細は以下のリンク先を確認ください。

一般社団法人全日本交通安全協会/自転車会員入会および自転車保険加入のご案内/保険のご案内

賠償保険金額1億円はすべてのプランに共通しており、これ以外に本人や家族のケガを補償するプランもあります。

 

様々な加入先はありますがいずれもかなりリーズナブルな保険料で加入できるものです。

加害事故があっては困ることではありますが、でも万一という事態に備えておくことは必要です。

私も数年ぶりに自転車に乗り始めてつくづくと感じているところです。

手当をされていない方はぜひ加入をしてくださいね。

 

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