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一般的な葬儀の費用はどのくらいかかるのか?

先日「エンディング産業展」に行ってきたお話しをしましたが、その際に株式会社鎌倉新書さん発行の「エンディング産業データブック2018」というものが配布されていました。標題通り葬儀やお墓に関する調査を行った結果などがまとめられているものなのですが、この冊子の中に「お葬式に関する全国調査」なるものがありました。

葬儀についてインターネットを利用して約2000件の回答をもとにまとめたものとのことです。

この中で個人的に気になったのは「葬儀の費用」についての項目です。

時折「葬儀の費用がなかった」という理由でご遺体を遺棄したというようなニュースを見受けますし、「葬儀代を準備するため」という名目で生命保険への加入をすすめるような宣伝広告も目にします。

実際公益財団法人生命保険文化センターもHP上で「日本消費者協会「第11回『葬儀についてのアンケート調査』報告書」」を紹介していてその中で金額についてお話ししています。

また先日2018年9月12日付日本経済新聞夕刊「やりくり一家のマネーダイニング」という連載では「身近な人が亡くなったら」という記事で葬儀の費用について少しですが触れられていました。

 

そこで今日は「葬儀費用」といわれているものやそれに関連したお金のことについて、特に「一般葬」といわれる葬儀の費用についてお話します。

そして一例ですが前回お話ししたように親父の納骨も近いことですので、親父の亡くなった際のことをお話の中で加えていきます。

経験者の話として参考にしていただければ幸いです。

 

一般的な葬儀全体の費用はいくらぐらいなのか?

まず葬儀全体にかかる費用というものから考えてみましょう。

冒頭の「エンディング産業データブック2018」によれば平均総額は178.2万円となっていました。

ただしこの金額にはいわゆる「お布施」が含まれていません。

この「データブック」ではお布施は「別に」取り扱われているからです。

「データブック」内の「お布施の費用」というところを見ると「1~10万円未満」と答えた方が全体の28.7%、「10~20万円未満」と答えた方が全体の23.7%となっていて1%~20%までの方が全体の半分以上を占めています。

といっても十分に幅広い金額になりますが。

 

もう一つ先ほど触れた生命保険文化センターHP上の「日本消費者協会「第11回『葬儀についてのアンケート調査』報告書」によれば葬儀費用の総額は195.7万円となっています。

ただしこちらは「通夜からの飲食接待費」「寺院への費用」「葬儀一式費用」という3つの項目の合計からなっています。

そして「寺院への費用」は47.3万円となっていますので、このすべてがお布施かどうかはこれだけではわかりませんが、少なくともお布施が入っていないことはないと思いますので、ここでいう「葬儀費用」はお布施込みの費用ということになると考えられます。

ちなみにこの47.3万円がすべてお布施だとすれば先ほどの「データブック」の「お布施の費用」とはずいぶん違うように感じる方も多いのではないでしょうか?

ただ仮にお布施が20万円だとすれば「データブック」の「葬儀費用」178.2万円にプラスすると198.2万円となりほぼ同水準となります。

つまりどちらにしても200万円ぐらいはかかることになる、というようなイメージです。

でも本当にそんなにかかるものでしょうか?

 

どこまでが「葬儀費用」なのか?

さて「葬儀についてのアンケート調査」では「葬儀一式費用」と「通夜からの飲食接待費」「寺院への費用」が別々になっています。

これはどういうことなのでしょうか?

一つずつ見ていくことにしましょう。

 

まず「葬儀一式費用」ですね。

これにはセットやコース、パックというような呼び名で設定されている料金と、いわゆる「追加料金」と言われるものがあります。

一例として私の親父の葬儀では棺や骨壷、祭壇、霊柩車などはいわゆる「コース」の中に入っていました。

一方で「コース外費用」と呼ばれるものがありました。

これがいわゆる「追加料金」の対象となるものです。

これも我が家の例ですが、遺体の斎場への安置費用や会場のお手伝いの方の費用、納棺師の方の費用、ドライアイスの追加費用などがありました。

この2点にかかる費用がいわゆる純然とした意味での「葬儀一式費用」でしょう。

 

これ以外に「返礼品に関する費用」がありました。

参列してくださったみなさま方へのお返しです。

この返礼品については参列される方の人数がある程度定まらないと見積もりが難しいところです。

私たち家族の場合、葬儀社の方に言われたのは

「人数が少なくなる分には問題ないので多めにご準備されたほうがいいですよ。」

とのことでした。

内々の葬儀であったため人数は見積もり時点でけっこう多目の人数でお願いし、実際にお越しいただいた方はその半分の人数でしたが、請求時にはその分はきちんと減額されていました。

ここまでが我が家が葬儀社さんから領収証をもらった費用です。

あまり金額をオープンにしますと母からしかられますのでぼかしますが(笑)、ここまでで実は100万円はかかっていません。

 

ただこれ以外に葬儀にかかる費用があります。

これは「葬儀外諸費用」として見積もりされているものでいわゆる飲食代、先程の「通夜からの飲食接待費」という項目にあたるものです。

通夜、火葬、葬儀となれば「通夜振る舞い」とか火葬中の「本膳」とか「精進おとし」とかいわれるようなものが2日間にわたってあるわけです。

親父の葬儀の際、この部分の費用はお食事を提供してくださる会社さんからの領収証をいただきました。

支払い時は葬儀社さんに支払いますから事実上葬儀社から各食事の提供会社さんへ支払われることになるのでしょう。

 

この部分も返礼品と同じく、飲食費ですから人数がわからなければ見積もりが立ちません。

しかもこれについては返礼品と違って、多めに準備してもいいものではありませんよね。

自分たちの際もそうでしたが、何人の方がいらっしゃるかけっこうしっかり考える必要のある部分になるわけです。

また参列される方にお子さんが一緒にいらっしゃる場合にはお子さん用のお食事の準備ということも頭においておく必要があるでしょう。

 

さらに見積書には「食事の際、飲み物代は別途になります。」との記載がありました。

考えてみればそれはそうで、どのくらいの飲み物が必要になるかはわからないですからね。

後日請求書にはお酒やお茶、その他の飲料などの記載がありました。

ただこの飲食の費用は参列の方へのご用意ですし、一般的な葬儀ですのでありがたいことに香典も頂戴していて、さらに先程お話ししたように返礼品の量を多めに見積もっていたこともあってか、それほど大きな負担になりませんでした。

 

ということでここまでが葬儀社さんにお支払いする費用です。

我が家の場合はけっこう細かな見積もりを作っていただけたので大きなトラブルは起こりませんでした。

なるべく家族で葬儀社さんと細かな見積もりをいただきながら費用について決めていくことが大切だと、私自身も実感しています。

 

お布施は素直に尋ねた

もう一つ先程の「寺院への費用」があります。

おそらく「お布施」等に当たるものと考えられますが、この支払いも悩むところです。

我が家もそうでしたが日頃お寺さんとご縁がないと金額的な判断がなんとなく難しいところでしょう。

また最近はネットなどでお布施の金額を明示しているお寺さんも出てきています。

反対意見も含めいろいろな見解はあるようですが、檀家ではないけどお経をあげてほしい、というような場合には一考かもしれません。

 

私たちの場合は失礼のない程度に、でも率直に金額をご住職にお伺いして、お渡しするタイミングも葬儀社の方にアドバイスをいただきました。

率直にといっても「いくらですか?」ではなく、やんわりとした聞き方でご住職のお答えしていただきやすいようにお尋ねはしましたけど。

私の記憶では葬儀後にお礼方々お渡ししたように覚えていますが、昨年の祖母の家族葬では事前のご挨拶の際にお渡ししていたようです。

このあたりも葬儀社の方に助けていただきながらの判断でいいと思います。

地域や宗派などによっても違いがありますので、思い切ってお聞きすることは決して悪いことではないと思います。

ちなみに我が家の場合も先ほどの「データブック」の1~20万円の中におさまっています。

 

さてここまでの費用で我が家の場合、葬儀費用とあわせても200万円には遠くおよびません。

もちろん「一般葬」といっても地域や風習などによって違いはあるものだと思います。

とはいえ葬儀社の方に気にしていただいた参列される方の人数によって違いが出てくるのだろうな、というのが自分の経験やデータなどを見ながら感じるところです。

親父は亡くなる前日に「家族葬で」といっていました。

したがって「参列者は内々で」と思っていたのですが、実際に集まっていただける親類縁者が30人ほどとなり、葬儀社の方とのお話しの中でこれであれば一般葬の形態でいいのではという話になりました。

繰り返しになりますが故人からみてどこまでの範囲の方にお越しいただくのか、という点は実は葬儀の費用に大きな影響を与えることになるわけです。

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