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自分に合ったお墓の選び方としてもし「家の墓」に入るのならば考えておきたいこと

前回、終活特集記事の取材協力のお話しをしました。

その記事の中では「新しい供養の方法」ということについていくつかお話しをしています。

このブログでも以前からこういった内容のお話しをしていますので、あわせてお読みいただければ幸いです。

生き方の多様化に伴う供養の多様化

送骨、納骨堂、樹木葬・・・新たなご遺骨の行き先

さてこれらを踏まえ、今日はもう少し視点を変えて自分自身のお墓をどう考えるのか、その入口になるようなお話しをすることにします。

参考としてお読みくださいね。

 

今あるお墓に入る際に検討しておくこと

自分自身が亡くなったあとに遺骨をどのようにしてほしいのか?

これを考えるのにまず大きく二つの選択肢があると思います。

 

A 実家のお墓又は配偶者の家のお墓に入る

B 別途に自身で用意する

 

この二つが自身のお墓について考えるスタート地点になるでしょう。

今日はこのうちAについて考えてみます。

これはつまり既存のお墓、いわゆる「家墓」に入るということになります。

例えば私も対象になりますが独身で結婚の予定がないという方の場合、まずは実家の墓に入るという選択肢が考えられます。

またご結婚されている方は「家」に対する考え方がだいぶ変わってきたとはいえ配偶者の方の「家墓」に入るというケースはまだまだ多いのではないかと思います。

ここで検討しておくこととして考えられる点を以下にあげてみましょう。

 

・自分の亡くなった後の後継者がいるのか?

・祭祀主宰者、いわゆる「墓守り」をしている方の同意は得られるのか?

・そもそもそこに入りたいのか?

 

といったような点があるでしょうか。

ご自身でも他に心配事が浮かぶ方はそういったことを検討しておくといいでしょう。

 

後継者はいるのか?

まず例えば私ももし実家に墓がありそこに入るとすれば、独身ですから私の後を誰かに守ってもらわないと結局お墓に入っても遠からず無縁墓扱いということになってしまいます。

もちろんそれでかまわない、という意見もあろうとは思います。

自分の死後に無縁墓のち改葬というふうになってもらってかまわないという方はそれも一つの見解かもしれません。

もっともこれは墓地側の手続きが大変であることは付け加えておきます。

これについては先日このブログでお話していますのでこちらをご覧ください。

 

さてこの場合でも誰かに自分の遺骨を、そもそも火葬をしてもらい、実家の墓におさめてもらう必要は出てきます。

親類などにお願いすることも一つの方法ですが、身寄りがないという方は以前にこのブログ内の独身者自身の終活を考えるというエントリーの中で「死後事務委任契約」のお話しをしましたが、そういったものを利用等してお願いすることも検討しておく必要がでてきます。

なお「死後事務委任契約」については当事務所でもご相談をお受けしていますので関心のある方はお問い合わせください。

 

またこれは二つ目の祭祀主宰者の件とも関連してきますが、例えば自分は弟がいてさらには甥っ子と姪っ子がいますが、兄弟姉妹のいる方はそちらに祭祀主宰者を任せれば兄弟姉妹さらにはその子たちにまかせていくことで後を頼むこともできるかもしれません。

ただこの場合は兄弟姉妹に管理料等の負担をかけ、またそもそも甥っ子や姪っ子などに負担をかけたくない、というようなケースもあるでしょう。

兄弟姉妹とよくよく話し合っておくことが大切です。

 

「墓守」している人との関係性

さて実家の墓や配偶者の家の墓を自身の親または義理の親が墓守りをしていれば、それほどこじれることはないと思います。

ただもし墓守りを別の親類がしているとすれば、これはいさかか面倒になることも起こり得ます。

これが二つ目の祭祀主宰者のお話しです。

 

以前「祭祀主宰者」については次の投稿でお話しさせていただきましたのであわせてお読みください。

「祭祀に関する権利の承継」とは?

この祭祀主宰者、いわゆる「墓守」の権限は意外と強いものがあるんです。

「お墓」は「祭祀財産」といわれますから、一般的にはこの「祭祀主宰者」が「墓地の使用権者」ということになるでしょう。

そしてこの「墓地の使用権者」は誰をお墓に入れるかを決める権利をもっています。

もし親類が実家のお墓を守っていてかつこの親類と自身の折り合いが芳しくない場合、お墓に入れることを拒まれるということも起こり得ます。

つまり「祭祀主宰者」の同意がないとこちらが希望してもそのお墓には入れないということになってくるわけです。

 

墓守をしている親類ともしそういったような関係になってきているとすれば、わざわざそのお墓に好んで入ろうとは考えなくなるのではないでしょうか?

これが三つ目の視点である「そもそもそこに入りたいか?」というお話しにもつながります。

この点においては特に最近、既婚女性の方が「夫の実家の墓には入らない」という考えがあるようで時折私も耳にすることがあります。

この場合に実家の墓に二つ目の理由で入りにくいのであれば自身で別途に用意するがでてくるわけです。

 

こういった点以外にも実家のお墓が寺院墓地であれば檀家としての付き合いが難しい、といった理由も考えられるでしょう。

実家のお墓などに入るとしてもなかなか普段行き来がないとなると縁遠くなり、ゆくゆくは改葬するようなことを考えるケースもありえます。

そうすると先日お話ししたようないわゆる「離檀料」の支払いなどを考える必要もあるでしょう。

既存の「家墓」を選択する場合に考えておきたい点にはこういったことがあげられます。

長くなったので2回に分けて次回(明日更新予定)はBの選択肢についてお話しすることにします。

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