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日常備蓄と災害時のお金のこと

「ローリングストック」「日常備蓄」という考え方

昨日11月19日は、東京都が「備蓄の日」と設定した日だそうです。

私も不勉強で知らなかったのですが、「1年に1度はびち(1)く(9)の確認」という意味だそうで、昨年2015年から決められた日のようです。

先日とある金融機関さん主催の防災・耐震セミナーを聴講する機会があってその折にはじめてお聞きしました。

昨日は新宿駅の西口広場でイベントも行われたようです。

食べ物や日用品を少しづつ余分に買って、古いものから順に使用しまた購入していくという考え方を「ローリングストック」という風に呼ぶことがあります。

都では「日常備蓄」と呼んで各家庭で「ローリングストック」を心がけるようにに啓発するプロジェクトを推進しているようですね。

また最近聴講したいろいろな防災関係のセミナーで共通して聞いたお話しとして「カセットコンロを常備しておくといい」というお話しをよく聞きました。

自宅の損壊を免れ避難所に行かずに自宅で過ごすことができるとしても、ガスの復旧は遅くなることが多く、温かい食事などを準備するのにカセットコンロが役立ったという話がけっこう多いのです。

その他にどのようなものを準備するといいのか、東京都防災ホームページの「「日常備蓄」を進めましょうリーフレット」というページがあり、リーフレットをPDFで見ることができます。

よろしければ一度参考にされることをおすすめして下記にリンクを出しておきますね。

東京都防災ホームページ「「日常備蓄」を進めましょうリーフレット 日本語版」を見る

さて「日常備蓄」も大事ですが、後半は防災とお金のことについて考えてみましょう。

 

「避難時用預貯金」という考え方

大きな震災が発生すると建物の火災や倒壊等は当然に考えなければいけません。

以前にも防災と「どこに住むか」という考え方~その1~などでお話ししましたが、例えば住宅密集地で火災等が発生した場合幹線道路から遠いところに消防車が入ってくるのは難しいわけで、また消防車の台数そのものも被害のすべてに対応できるのかは難しいところでしょう。

ですから家屋の危険が発生しそうな場合は当然に避難しなければなりません。

とはいえやはり大事なものは持ち出さないわけにはいかないところです。

前回のお話しでも登場した「東京防災」。

東京都の発行した防災対応がよくまとめられている本で、都内の世帯には無料配布されたことでも知られています。

前回の免許更新時の冊子などと同様に、処分された方がいるとも聞いたことがありますが、これもやはり中身はしっかりしているものです。

目を通さないのはちょっともったいないかなと思います、ハイ。

で、この「東京防災」の「非常用持ち出し袋」に関するページには現金や貯金通帳、印鑑などが、懐中電灯や携帯ラジオなどと並んでチェック項目に入っています。

また「まとめておきたい大切な物」という項目もありここには次のような説明が書かれています。

まとめておきたい大切な物

紙製の証書や証明書、印鑑などはファスナー付きビニールケースに入れておくと、防水にもなります。万一のために家族の写真を持ち歩くのもよいでしょう。

東京都発行「東京防災」91ページより引用

とこのように書かれている91ページのチェック項目には具体的に「家族の写真」や「免許証」、「健康保険証」、「お薬手帳」と並んで「年金通帳」「貯金通帳」「印鑑」「株券」といったお金に関する項目がかかげられています。

実はこれは難しい判断だと個人的には思っていまして、盗難、つまり空き巣対策を考えればむしろ別々に保管しておいたほうがいいという考え方があることも事実です。

ただ少なくとも万一の時にすぐに持ち出しが可能な状態を想定しておくことがいいと思います。

もっと言えば資金的に余裕のある方は、当面の避難時に利用可能な預貯金や現金、印鑑を別々にストックしておきその部分をまとめておく、という考え方でもいいと思っています。

リスク分散といえば大袈裟ですが、「避難時用預貯金」とでもいうものを作っておくといいでしょうね。

ちなみに現金はお札もさることながらできれば硬貨をいくつかの種類で用意しておくとなおいいと思います。

 

お金や通帳を取りに戻らない

しかしながらよく「着のみ着のまま」などという言葉もあるように何も持たずに逃げざるを得ない局面も十分に考えなければいけません。

この時に一番やってはいけないことは「お金を取りに戻る」という行為です。

無事に逃げ出せたにもかかわらず、何かを取りに戻って家屋の倒壊などに巻き込まれるということは防がなければいけないことです。

例えば焼けた家屋からお札の焼けたあとがでてくれば、その面積によって換金をしてもらえます。

お札の素材となっている紙や塗料は特殊なものなのだそうで、焼けても判別ができることがけっこうあるようです。

先日聴講したセミナーでは、阪神淡路大震災の時の焼けたお札の検証作業の写真を拝見させていただきました。

また通帳や印鑑などがなくても本人確認ができれば1日あたり10万円とか20万円とか一定の決められた額を金融機関の窓口で引き出すことが可能なケースは今年2016年の熊本地震でも見られたことです。

国から金融機関などに対してこういう対応を要請するケースは多いわけですから、万一お金に関わる貴重品がなくても、無理に取りに戻ることは絶対に避けてくださいね。

大変な時であっても残念ながらお金は必要です。

いろいろな準備をして、あるいは頭に入れて災害時のお金のことも考えておきましょう。

 

 

 

 

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