ブログ

開業資金の中心「自己資金」

起業と開業資金のおはなしをしています。

初回は「何をどうやりたいか」決めることが資金計画について大事だというお話しと概論めいたことを、そして前回は開業資金の3つの種類をお話ししました。

さて今日からはこの開業資金をどのように準備するかについてお話しします。

 

自己資金は起業の肝

ネット検索で「起業 自己資金」と言葉を打ち込むとそのあとに「なし」とか「がない」とか「ゼロ」という言葉が出てきます。

が、逆に「のみ」という言葉も実は出てきます。

事業にもよりますがもちろん自己資金のみでスタートすることも可能です。

私のような士業者やコンサルの方は初期投資の費用がかからないのでこういうことも大丈夫なわけです。

ちなみに私は自分で貯めてきた貯金と前職の退職金でスタートしましたので、自己資金のみという形になります。

ただ私の場合は悲しいかな独身で趣味もほとんどなく人見知りで人付き合いもほとんどなかったので・・・(悲)

まあですから私の場合は貯めておいたお金等で始めればいいわけですね、ハイ。

が、おそらく多くの方は自己資金をしっかり準備するのは難しいでしょう。

例えば同じ40代前半でも私と違ってご家族がいらっしゃってお子さんの教育費がかかり住宅ローンの支払いがある、というような方は自己資金を捻出するのは大変です。

以前に人生の三大資金というお話しをさせていただきましたが、この三大資金は個人差はあるものの30歳代後半から40歳代前半にかけては出費の多い時期に重なると思います。

ですから貯めておいたお金をこの時期に起業に向けての開業資金に充てるというのは家計的に見れば厳しい選択になります。

しかし一方で40歳前後はキャリアチェンジを意識する年齢になります。

転職にせよ起業にせよ環境を変えるために考えさせられる時期でもあるわけです。

もちろん最近は定年前後に新たなスタートとして事業を始める方もいらっしゃいます。

長く働くことが必要とされる時代ですからそういう選択も大いにありえるでしょう。

ただどうしても今がチャンスだと思って動きたい方もいらっしゃると思います。

想いが募って募って「どうしてもこれがやりたい」という想いに達することはとても素敵なことです。

が、一方でここは現実をきちんと見るところでもあります。

士業でも自宅を事務所にしてパソコンやらテーブルやらもあるものを使えば開業自体はすぐにできます。

そこにお金はほとんどかからないのですからせいぜい名刺を作るとか宣伝費とかそのくらいです。

というよりそれでもそのくらいの費用はかかります。

しかも開業してすぐに仕事が来るわけではないという現実があるわけです。

その時に生活費として取り崩す資金がなければ仮に事業の資金がなんとかなってもどうやって食っていくのか、という話になるわけです。

起業する人の性格にもよりますがあまり楽観的に資金計画をみて生活資金を少なめに見積もっていると、不足した時に辛い展開になります。

そう考えると自己資金がまったくないスタートというのはやはり考えにくいのが現実です。

またよく「補助金や助成金をもらえばいい」という方もいらっしゃいます。

それは確かにそうです。

もらえれば返さなくていいお金ですからね。

ただこれらの多くは後払いです。

後でお金は入ってきますが入ってくる前にお金がなくなればおしまいです。

また助成金を受けるための資格要件が厳しかったり変更になったり期限切れになっていたり、補助金に申し込んでも採択されなかったりと様々なデメリットもあります。

さらにもう一つ自己資金が大事な点が不足金を融資などでまかないたい場合です。

「金がないから融資でカバーしたい」と思いがちですが、よく言われるように創業融資においてどのくらいの自己資金が用意されているかが審査の内容としてとても重要になります。

なぜかと思う方もいらっしゃるかと思いますが、事業の実績のない人が起業にするにあたって、

「どのくらい自己資金を用意したのか」

というのは重要なアピールポイントであり、どれだけ事業にかける想いがあるかを伝える部分だといわれます。

準備した自己資金が多ければ融資も承認されやすくなるわけです。

さらに言えば助成金や補助金にしても、あるいは創業時の融資にしても当然ですが事業資金になるわけです。

自分の生活費になるわけではないですよね。

ですから先ほどの生活資金の話はやはり準備が必要なわけです。

と考えると、もうお分かりかと思いますが、事業規模にかかわらず「自己資金がない」ということは起業するのにはかなり厳しいということが結論です。

起業にとって自己資金は「起業の肝」と言えます。

あっ、自己資金のお話しだけでここまで来てしまいました。

では続きはまた次回。

関連記事

ページ上部へ戻る