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相続手続きに必要な戸籍謄本収集のポイント

戸籍

(2019年10月21日:タイトルをより具体的に変更しあわせて内容もより詳しいものに追記しました。)

今日は相続手続きに必要な戸籍謄本取集のポイントについてお話しします。

まずは本題に入る前になぜ戸籍謄本を集める必要があるのか、その点からお話しをはじめることにします。

 

なぜ相続手続きに戸籍謄本等を集めるのか?

お身内の方がなくなると発生するのが相続手続きです。

この相続手続きには色々な書類が必要になります。

お手続きを一人でやろうとする場合、特に多くの方が苦労されるのが戸籍謄本集めです。

ではなぜ戸籍謄本等を集める必要があるのでしょうか?

それは預金口座を解約したり、不動産の名義を書き換えたりする手続きに戸籍謄本等を金融機関や法務局に提出する必要があるからです。

ではさらになぜそれらの手続きに戸籍謄本等が必要になるのでしょうか?。

それは相続人が何人いるかということを特定する資料が戸籍謄本等になるからです。

 

戸籍には種類があることに注意

ところで、先程から「戸籍謄本」と言っていますが、相続に必要な「戸籍謄本」には実は次の3つの種類があります

  • 戸籍
  • 除籍
  • 改製原戸籍

この3つです。

 

まず戸籍謄本

これはわかりやすく言えば、今生きている誰かが籍の中にいるものです。

例えばご主人が亡くなっても、今奥さまが籍にいれば戸籍謄本のままです。

次に除籍謄本

これはその籍の中にもうだれも生存者がいないものです。

先ほどの例ではご主人も奥さまも亡くなっていてお子様も結婚などで独立した戸籍を設けたケースですね。

最後がちょっと難しいのですが改製原戸籍謄本

これは法律が改正された都合により、戸籍の記載内容や方法が変わったことによってできたもので簡単に言うと法改正による改製直前の戸籍をいいます。

そしてこれには2種類あります。

ひとつは昭和32年の法務省令というもので制度が変更になったことにより作られた直前の戸籍です。

この改正前の戸籍はおじいちゃんおばあさんまで戸籍の中に入っていた大家族の戸籍だったのですが、この改正によりいわゆる「三代戸籍の禁止」ということが定められ、現在の親子まで入った核家族の戸籍に変わったというイメージをお持ちいただければと思います。

もうひとつは平成6年法務省令によるものです。

すごくわかりやすく言ってしまうと縦書きの手書きないしタイプうちだったものから横書きのコンピュータ記載になった直前の縦書きの戸籍だと考えていただければけっこうです。

最近はみなさんが戸籍謄本というとほとんどの方がこの横書きのコンピュータタイプのものをお持ちになられます。

 

また「謄本」という言葉を先程からお話ししていますが、戸籍関係の場合「謄本」と言うとその戸籍の中に書かれているすべてのことが出てきます。

これに対してもう一つ「抄本」と呼ばれるものもあります。

こちらは、戸籍関係の場合、戸籍の一部のみ記載されているもの、例えばその戸籍の中に入っている人の誰か一人だけの記載のあるものだと思っていただければけっこうです。

通常相続手続きでは「謄本」を用意するケースがほとんどです。

 

相続に必要な戸籍謄本等はどの範囲まで集めるのか?

次に相続の手続きに必要な戸籍謄本等(以下「等」と書いてあるところは除籍謄本や改製原戸籍謄本も含みます)の範囲について考えてみましょう。

まず基本となるのは亡くなった方の戸籍謄本等です。

亡くなった方の戸籍に関しては、基本的に出生(もしくは生殖年齢に達するころ)から死亡までの戸籍を用意することになります。

出生までさかのぼることになりますので通常亡くなった方の戸籍は最後の戸籍を除き除籍謄本か改製原戸籍謄本になるはずです。

ちなみに最後の戸籍はその戸籍内に誰かがいれば「戸籍謄本」になります。

ではこの戸籍謄本等を集める際のポイントはどんなことでしょうか?

それは「本籍地はどこか?」ということです。

戸籍謄本等は本籍地で取得します。

よく個人でこれらを集めようとする際に間違っている方が多い点が住所地と本籍地が一緒になっているケースです。

ですから亡くなった方の最後の本籍地がどこかがわからないとスタートからつまずいてしまいます。

この場合は亡くなった方の住民票の除票を本籍地入りで取得して本籍地を確認することになると思いますが、確認できる方は本籍地をしっかり確認するようにしてください。

 

またお子さんのいない方で親御様も亡くなっているという方の相続では、兄弟姉妹の方が相続人になります。

この場合は、その兄弟姉妹である相続人の数を確認すべく、亡くなった方のみならず親御様の戸籍謄本等を同じようにさかのぼることになります。

これらの取り寄せをしていただき中身を確認することで、はじめて全ての相続人がわかることになるからです。

これがもともと地元の方ならすぐ集まりますが、出身地が遠方だったり、自分は東京だけど親が別のところなので本籍地は別の場所だったりというケースもたくさんあります。

したがってどのくらいの期間で揃うのかは亡くなったの方の本籍地の変遷次第ということになります。

1日で集まる人もいれば、1か月ぐらいかかる方もいらっしゃるでしょう。

以前よく「どのくらいで集まるか?」というご質問を受けることがありましたが、この回答はなかなかに難しいものなのです。

それから相続人の方は全員ご自身の現在の戸籍謄本が必要になります。

こちらもしっかりご準備しましょう。

 

戸籍謄本等を集めるには

今まで書いたように戸籍謄本等には色々種類があって読んでいくことも集めていくことも大変です。

ではもし役所にいってこれをそろえるにはなんとお願いするといいでしょうか。

答えは・・・、

「○○がなくなって、戸籍を集めている。○○の戸籍を上にさかのぼってあるだけください!」

役所の戸籍課の方もわかっているはずです。

よほど不親切でない限りは応対してくれますので、ご自身で戸籍を集めてみようという方はお試しください。

ところでこのとき、本籍が遠い方はなかなか自分でとりにいけませんね。

で、郵送で取り寄せることになります。

最近は各自治体のホームページから申請書がダウンロードできるようになっていますので、それをプリントアウトして必要なことを書いて郵送するといいでしょう。

「相続手続きなのでなくなった方の戸籍除籍などを全部ほしい」

と書いて送れば応対してくれる可能性が高いので一言そえるのを忘れずに・・・。

で、手数料と返送用の封筒を入れて送ってみるわけです。

ところでこの手数料、現金ではなく郵便局の定額小為替で送ります。

この定額小為替、例えば窓口で「50円1枚ください」とか「750円1枚ください」とか言って買います。

そして発行時に手数料を支払うことになります。

この手数料、1枚100円です。

50円の定額小為替を1枚買っても、750円の定額小為替を買っても100円の手数料です。

ちなみに戸籍謄本は1通450円、除籍謄本、改製原戸籍謄本は1通750円です。

ですのであまり小為替を細かく買うとそれだけ手数料が無駄になります。

みなさんはこの小為替が余ってもそんなに使う機会もないと思います。

もしそういうケースの場合は、お気軽にご相談ください。

私どもは相続関係説明図の作成など、業務で小為替を必要としますから余って困るということはございませんので。

当事務所では相続関係証明情報の作成なども承っております。

これに関連する戸籍謄本等の取得もあわせてお引き受けしておりますのでこちらの相続関係の業務案内に関するページをご確認いただきお気軽にお問い合わせください。

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