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「レンタル墓」「納骨堂」「永代供養墓」そして「自宅安置」

いわゆる「レンタル墓」についての記事が先日2018年3月27日に毎日新聞ホームページ上で配信されました。

見出しは

「「レンタル墓」なぜ選ぶ? 数十万円で5~10年」

というものでした。

取材記事は奈良県での記事でしたが、関東地方にも「レンタル墓」といわれるものは存在します。

 

「レンタル墓」ってどんなもの?

「レンタル墓」というのはもちろん呼び名です。

決められた契約期間、個別のお墓を墓地側から借りるというものです。

契約期間満了後は手元に引き取ったり、一般墓と言われる通常のお墓やいわゆる永代供養墓に移したりすることも可能です。

また更新できる契約になっているものもあります。

 

先程の記事の見出しでは「数十万円で5~10年」となっていましたが、関東地方の事例で見ると、ある「レンタル墓」は最初に支払う費用や年間管理費などをあわせて10年間で約50万円ですが、更新時や永代供養墓に移すときは別途費用がかかるというものがありました。

また別の「レンタル墓」では最初に支払う費用が約35万円、5年後に永代供養墓に移す際にはその中から費用が充当されるというものもありました。

「数十万円」というのはこのくらいの金額を指しているようです。

 

ところでこの「レンタル墓」はご遺骨の言ってみれば「一時預かり」ともいえる場所です。

この「一時預かり」ができる場所は何も「レンタル墓」に限ったわけではありません。

例えばこの代表例として納骨堂の存在があります。

 

納骨堂あれこれ

納骨堂は「墓地、埋葬等に関する法律」にその規定があります。

条文を見てみましょう。

「墓地、埋葬等に関する法律 第2条第6号

この法律で「納骨堂」とは、他人の委託をうけて焼骨を収蔵するために、納骨堂として都道府県知事の許可を受けた施設をいう。」

これが「納骨堂」の定義です。

 

定義は今触れたような内容ですが、実際には納骨堂も様々な種類で様々な金額のタイプが存在します。

以前にもお話ししていますが、いわゆる「ハイテク型」などとも呼ばれる機械式納骨堂は都心部を中心に増えてきているようです。

価格もご遺骨一柱あたり50万円程度から100万円をこえてくるものまでありますが、おおむね高価格帯といえるでしょう。

 

一方で以前からあるようなタイプの納骨堂ですと50万円を下回ってくるものも多くなってきます。

よく見る「ロッカータイプ」といわれるような納骨堂をイメージしていただければと思います。

この場合はご遺骨のすべてが収蔵できるわけではないものもあります。

先日お伺いしたある納骨堂ではご遺骨の一部を骨壺に入れたうえで「ロッカー」型の区画に収め、それ以外のご遺骨は永代供養墓に合祀されることになっていました。

 

この納骨堂ですが13回忌や33回忌などの決められた期間が満了すると合祀されるような約束になっているものがあります。

また永代供養のタイプであっても管理料を支払う人がいなければ合祀されるような形になるでしょう。

どこの時点でとはいえませんが、永代供養墓等にご遺骨が移されることになるであろうことは頭の中にいれておかなければなりません。

 

「終の棲家」永代供養墓

永代供養墓というものもまたいくつか種類があるようですが、基本的には寺院などで後継者のいないご遺骨を合祀して供養するお墓ということになります。

最近ネットなどで検索すると先ほどの機械式納骨堂形式のものを「永代供養」として紹介しているものもあるようですが、先程触れたようにいずれ納骨堂から永代供養墓に移されるケースが多いと思います。

この永代供養墓の価格ですが、都内においては50万円前後の価格帯が多いかなという印象です。

 

私の田舎の話で恐縮ですが、母方の祖父がお世話になっていたお寺に家墓があったのですが、諸事情あって親類がその家墓を改葬して祖父の遺骨を少し前にお寺の永代供養墓に移していました。

昨年母方の祖母が亡くなった際には遺骨をこの永代供養墓に納めました。

この場合はご遺骨を合祀することになりますので、その後に改葬することができなくなる点には注意が必要です。

つまりこの場合は「一時預かり」ではなくなることになるわけです。

実質的に「ご遺骨の終の棲家」ということになるでしょう。

 

自宅で安置、供養するという選択

さてもうひとつ「一時預かり」とは別にご遺骨を自宅で安置し続けるという方法もあります。

私の父の遺骨が長いことそういう状態であるわけですが、最近のご仏壇はご遺骨を収納しておくことができるタイプもあって私の実家はそういうタイプで自宅安置している状況になります。

この場合の心配事としてご遺骨にカビが生えてしまうケースや、ご遺骨が心配で遠出ができないというようなことがあげられます。

またいつまでもお墓にいれないことで気持ちの整理がつかない、親類などからの指摘を受けるといったデメリットがあります。

一方で墓が決まっていない場合に冒頭のレンタル墓等を利用しないため金銭的な出費を伴わないという経済的なメリットや気持ちが収まるまで自宅で供養できるという心理的なメリットもあります。

私自身は父が一人で納骨すると寂しがるかな、という想いもあって慌てなくもいいのではないかと思っていますが、これは個人個人のお考えによるでしょう。

 

祭祀の承継をする方が減っていくといわれる中でご遺骨をどう考えるか、亡くなった方とご家族の想いに沿って数ある選択肢の中からよりよいものを選ぶことが大切です。

私の事務所でもそういったご相談をお受けしております。

お悩みのある方は気持ちを楽にして一度お問い合わせください。

ご依頼方法や報酬額などこちらのページをご確認いただきご連絡いただければ幸いです。

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