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代襲相続って何?

以前に予備的遺言って何?というお話しをしました。

このお話しの前提については「代襲相続」といわれる相続の形があります。

今日はこの代襲相続についてお話しします。

 

代襲相続の例

まずは条文を見てみましょう。

民法第887条第2項です。

第887条

 第2項 被相続人の子が、相続の開始以前に死亡したとき、又は第891条の規定に該当し、若しくは廃除によって、その相続権を失ったときは、その者の子がこれを代襲して相続人となる。ただし、被相続人の直系卑属でない者は、この限りでない。

条文にでてくる第891条という条文はいわゆる「相続人の欠格事由」と言われるものです。

さて本題にもどってどういうものなのか、ちょっと珍しく図を使ってお話しします。

上の図において被相続人Aさんが亡くられたのが平成29年5月1日となっています。

この時の相続人は本来であれば妻のBさんと長男Cさん、長女Eさんになるはずです。

しかし長男CさんはAさんよりも先、平成28年10月1日にすでに亡くなっています。

この場合、先程の条文の「その者の子がこれを代襲して相続人となる。」とありますので、Eさんの子であるFさんが相続人になります。

このFさんがいわゆる「代襲相続人」となるわけです。

時折誤解をされている方もいらっしゃるのですが、条文は「その者の子」となっていますので、このケースにおいてCさんの妻DさんはAさんの相続人にはなりません。

またEさんはご健在ですから、Eさんが結婚していて家族がいてもAさんが亡くなった場合の相続にはEさんの家族は相続について何ら関係がないことになります。

これがいわゆる「代襲相続」といわれるものの基本形です。

ちなみにこの「代襲相続」が行われるケースとして多いのは上図でいえばCさんが死亡してEさんがAさんの代襲相続人となる事例ですが、他にCさんが相続人の欠格事由に該当したり(民法第891条)、CさんがAさんから相続廃除されたケース(民法第892条)も含まれます。

が、CさんがAさんの相続について相続放棄した場合、EさんはAさんの代襲相続人にはなりません。

これは資格試験によく出てくるようなお話しですが、参考までに。

 

再代襲相続とは?

ところで先ほどの887条には3項という条文があります。

第887条

 第3項 前項の規定は、代襲者が、相続の開始以前に死亡し、又は第891条の規定に該当し、若しくは廃除によって、その代襲相続権を失った場合について準用する。

なんだか難しい条文になっています。

これは先程の図の中でもしFさんもAさんの亡くなる前に亡くなっていて、さらにFさんにお子さんがいた場合は、そのFさんのお子さんがさらにAさんの代襲相続人になる、というお話しです。

よく「再代襲相続」なんて言い方もしています。

この「再代襲相続」はよく「下に降りる」場合の話、なんて言い方もしますが、不幸なことに先程の図でAさんから見れば直系のお子さんやお孫さんがいらっしゃればずっと下に降りていくという話になっていきます。

そしてこの「再代襲相続」のルールはあくまで「下に降りる」「縦糸」のお話しです。

「横糸」ともいうべき兄弟姉妹のケースは若干違う「再代襲相続」のルールが出てきます。

これは次回にまたお話しします。

なお代襲相続も含め相続関係の確認などをしたい、という方は当事務所までお気軽にお問い合わせください。

 

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