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独身者の将来設計・ライフプランの検討 その5

先日から独身者のライフプラン検討時の課題についてお話しています。

初回では独身者のセカンドライフに向けての5つの課題について、その2では特に資力や経済力といった部分でのセカンドライフへ向けての資金準備のお話しをそれぞれしました。

その3では住まいや生活面の注意点などについてお話しして、前回その4では支援者やパートナーなど人的なネットワークや交流についてお話しました。

毎回申し上げますが、独身である私にとっても他人事ではありません。

今後もこのテーマはしっかりと検討していく課題です。

さて確認のため初回に触れた独身者のライフプラン検討時の課題としてあげたものを確認してみます。

  1. 資力及び経済力の問題
  2. 住まいの問題
  3. 健康他生活面の問題
  4. 支援者又はパートナー等の有無
  5. 死後の整理について

今回は最後5つ目の問題です。

 

独りだからこその死後の準備

私の周りでも独身、既婚問わず、

「死んだ後のことなんてわからないんだから、考えなくてもいい」

とおっしゃる方がいらっしゃいます。

この言葉、確かに一理ある部分もあるでしょう。

ただ私は人に迷惑をかけるのが好きではない性分です。

そして私の事務員時代に聞いたお話や経験も含め、年齢が高くなってくると、この想いを強くされる方が多いように思えます。

で、独身の方は、ここをきちんとしておかないと付き合いの薄くなった親族や行政の方などに手間をかけるようになります。

先日も2017年6月5日の日本経済新聞朝刊に「政令市・23区の「無縁遺骨」 4年で2割増 一人暮らし高齢者多く」という見出しの記事がありました。

記事の冒頭部分を引用します。

引き取り手のない「無縁遺骨」が増えている。全国の政令指定都市と東京23区が2015年度に引き受けた件数は約6700件と11年度と比べると2割ほど多くなったことが日本経済新聞の調査で分かった。一人暮らしの高齢者が多くなり、葬儀する親族が見つからない住民が増えている。自治体は墓地不足などの対応に追われている。 

2017年6月5日の日本経済新聞朝刊記事「政令市・23区の「無縁遺骨」 4年で2割増 一人暮らし高齢者多く」より引用

独身者にとってはもちろん、配偶者の方を先に失ってひとり暮らしをされている方にもこういったことが起こりうることを頭に入れておく必要がでてきます。

特に独身者で子供などの身寄りがいない方はこの部分をしっかり決めておくことはとても重要なことです。

「終わりよければすべてよし」

と言う言葉も昔からあるくらいですしね。

 

各種の意思表示をする書類や契約を知ろう

遺言書のお話などはここでも何度もしていますので割愛しますが、財産がある場合その財産をどのように残すかは考えておくようにしましょう。

その上でその考えを遺言書にしっかりと反映させることが重要です。

それとは別に検討しておく書類があります。

一つは「委任契約及び任意後見契約」

もう一つは「死後事務委任契約」

というものです。

前回も少し触れたところです。

前者は信頼できる人物、法人等に自身の生活や財産管理等を委任し、その後自身の判断能力が落ち事理弁識能力が不十分になってきた場合に、委任契約を任意後見契約に移行するような契約です。

後者は自身の信頼できる人物等に自身の死後に発生する葬儀や納骨その他行政庁などへの届けなど様々な事務を委任する契約です。

これらを利用して遺言書で対処する問題以外の様々な手続きを、託していくという選択を検討しておく必要があるでしょう。

ただし前回もお話しましたが、預託金などを預けるケースは注意が必要です。

後者の「死後事務委任契約」は死後の事務を委任するために必要なお金を受任者=死後の事務手続きをしてくれる人に預けておく必要がでてきます。

これは受任者が相続人ではない以上前もってお金をあずかっておかないと相続財産から費用や報酬等の支払いをうけることになってしまうからです。

迅速な手続きができない可能性も出てきます。

とはいえこれが大きな金額になりますと、預ける相手が果たして大丈夫な相手なのか?という疑問も出てきますよね。

これが悪いほうに転びますと、前回お話したようにこういった手続きをしていた法人が預託金を流用して破綻に追い込まれた事例につながってしまうこともありえるわけです。

どの契約が必要か、どの方が信頼できるのか?しっかり見極める必要がありますね。

なお前者の任意後見契約に関連して昨年の秋に民法の後見に関するルールが改正されています。

成年後見人の「死後事務」について民法改正というお話をこのブログでもさせていただいています。

あわせてごらんいただければ幸いです。

 

自分の最期も考えて

最後に自身の弔いについてです。

これは先ほどのお話であれば主に死後事務委任の話にかかわってきます。

自分の家財をどうするのか、自分の葬儀はどうするのか、そして自分をどこへどのように弔ってもらうのか。

こういったことを決めておきませんと、極端な事例で前半にお話した「無縁遺骨」のようなお話になってしまうこともあるでしょう。

どこかの合同墓や樹木葬墓地などに葬ってもらうのか、または実家の墓に入れるように日ごろからお寺や親族などの了解を得ておくのかなど・・・。

元気なときからある程度どのようにしていくのか、情報を収集していくようにしましょう。

また以前に子側の目線で終活関連の話題について触れてみる~その2~でお話したいわゆる「デジタル遺品」などの処理もこれからは重要になってくるでしょう。

死後のアカウントを悪用されたりして被害者を出さないためにも速やかに削除することは大切なことです。

他にももろもろありますが、自分に必要なことをしっかり考えておくようにしましょうね。

と、何より私もそうしなくちゃ!

ということでここまで「独身者の将来設計・ライフプランの検討」についてアウトラインをお話してきました。

 

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