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社会の変化にあったライフプランを考えることの重要性

今日は是非みなさんにごらんいただきたいな、という官公署の資料がありましたのでご紹介します。

といっても先日からネットなどでは一部話題になっているものです。

経済産業省で「産業構造審議会」というものが平成13年から開かれています。

どんな会かはのちほどリンク先を出しますので、概要をごらんいただければと思います。

で、その20回目の総会というものが先日2017年5月18日に開かれました。

その配布資料が経産省ウェブサイトの当該ページにて閲覧できるのですが、その中の資料2として

「不安な個人、立ちすくむ国家 ~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~」

というものがあります。

これがとても考えさせられる資料であったのでご紹介したいのです。

ちなみに当該資料の掲載されているリンク先は下記になります。

経済産業省ウェブサイト内 「産業構造審議会総会(第20回)‐配布資料」

 

昔のライフプランでは社会システム上難しい

この資料は2枚目にも書かれていますが、経産省内の公募による20代30代の方で構成される「次官・若手プロジェクト」というチームと言っていいのでしょうか?というメンバーで作られたものだそうです。

プロジェクトの目指すところを資料から引用してみましょう。

国内外の社会構造の変化を把握するとともに、中長期的な政策の軸となる考え方を検討し、世の中に広く問いかけることを目指すプロジェクト。

(経済産業省ウェブサイト内 産業構造審議会総会(第20回)‐配布資料2「不安な個人、立ちすくむ国家 ~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~」より引用)

「世の中に広く問いかける」とあるわけですから「世の中」の端のほうにいるような私であっても考えてみたいものですし、またそう思わせる資料でもありました。

少しだけですが中身を見てみます。

まず注目したいのは「個人の選択をゆがめている我が国の社会システム」と言う項目です。

この中で今の社会システムを「高度経済成長まっただ中の1960年代の日本社会を前提につくられたもの」と定義して1950年代生まれの方と1980年代生まれの方のライフスタイルを比較しています。

資料の言葉が非常に上手なので直接引用します。

「サラリーマンと専業主婦で定年後は年金暮らし」という「昭和の人生すごろく」のコンプリート率は、既に大幅に下がっている。

(経済産業省ウェブサイト内 産業構造審議会総会(第20回)‐配布資料2「不安な個人、立ちすくむ国家 ~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~」より引用)

この「昭和の人生すごろく」って言葉、なんとなく私はしっくりくる言葉だと感じました。

資料の中では主にライフスタイルに関してこの書き方をしています。

が、他にも私が個人が思う「昭和の人生すごろく」にはいわゆる「住宅すごろく」と言う言葉があります。

最初は賃貸で、子供ができてファミリー向け賃貸、その後に分譲マンションを購入、最後はそれを売り払って郊外に一戸建てを買って「あがり」というすごろくです。

でも、こんなすごろくが現状にあわないことはみなさんもご存知のことと思います。

住居は変わるかもしれませんが、そもそも家族のライフスタイルが変わってきているのにこのすごろくがそのまま続くはずはないですよね。

ライフスタイルももちろんそうです。

ここでも何度もお話していますが、生涯未婚率は増加していく傾向にあります。

またかつての「標準的世帯モデル」といわれる「夫婦で妻が専業主婦、子供二人」なんてかたち、この時代にどのくらい「標準的」なのでしょうかね。

私がAFP(2級技能士)を取得したのは平成16年のことです。

その後CFP(R)と1級技能士を平成18年に取得したのですが、最初のAFPをとる際の認定研修である「提案書の作成」の課題がこの「標準的」なモデルの家庭が家を買うケースでした。

つまりものの13年ぐらい前でもこの「標準的」なモデルで提案書の課題を作っていたわけです。

でも、結婚年齢が男女ともに遅くなり都内では教育費の金額的な問題などで、いまは夫婦共働き子供一人という家庭もけっこう多いでしょう。

また奥様のほうが家計の中心というご家庭も多いはずです。

私のように生涯未婚の可能性の高い方もいらっしゃるでしょう。

つまりかつての世帯モデルではうまく回っていない世の中にすでに入っているということなのでしょう。

もうひとつ寿命が伸びている中で定年したあとセカンドライフをどう過ごしていくのか?という課題にぶつかります。

資料の中盤には定年退職後に60代前半の男性が「定年退職を境に、日がなテレビを見て過ごしている」というタイトルのスライドが出てきます。

前半の資料では次のような部分が出てきます。

今後は、人生100年、二毛作三毛作が当たり前。
にも関わらず、「昭和の標準モデル」を前提に作られた制度と、それを当然と思いがちな価値観が絡み合い、変革が進まない。
これが、多様な生き方をしようとする個人の選択を歪めているのではないか。

(経済産業省ウェブサイト内 産業構造審議会総会(第20回)‐配布資料2「不安な個人、立ちすくむ国家 ~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~」より引用)

以前から思っていることなのですが、ライフプランを考えるにおいて先ほどの資料の言葉をお借りすれば「昭和の人生すごろく」はもはや数あるライフプランパターンのひとつに過ぎないはずです。

社会変化は大きく今後ますますいわゆる「昭和の人生すごろく」は厳しくなってくるでしょう。

世帯ごとに、そして家族の一人ひとりがどのようなライフプランを希望するのか?今まで以上に重要な時代になってきています。

そのことを我々「現役世代」と言われる一人ひとりがしっかり頭においておく必要があることは間違いないようです。

資料の終盤には「我々はどうすれば良いか」というくだりも出てきます。

こちらはこれらを受けての社会システムの変革に関する提案のような感じですので、ここではご紹介しませんがみなさんで見ていただければと思います。

もちろん官公署の作ってくる資料ですから、賛否両論あることは間違いないでしょう。

また資料としてはいろいろあまい点もあるという指摘も見受けました。

確かに意識調査という気持ちにかかるものが多いところは個人的に気にかかるところです。

ただひとつの考え方としてこういうものがある、ということを受け入れなければ話は進まない部分もあると私は考えます。

パワポスライド65枚という分量ですが、ぜひ一度目を通していただきたいところです。

 

 

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