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このところの葬儀やお墓に関する記事を読んで

時代の変化と供養

今日はこの十日間程で見かけた葬儀やお墓に関する二つの話題を読んでみての雑感をお話しします。

まず先に取り上げるのは2017年3月21日と22日の日本経済新聞の夕刊に掲載されていた「130万人のピリオド 今どきの弔い」という記事です。

記事のタイトルにある「130万人」という数字の意味は推計の死亡者数です。

厚生労働省のウェブサイトにある平成28年の人口動態統計の年間推計によれば平成28年の死亡者数は推計129万6000人となっています。

ちなみにその前年平成27年の死亡者数は推計130万2000人でした。

つまり1年で約130万人の方が亡くなっているわけで、そんな時代の葬儀やお墓に関する様子が取材されていました。

21日の記事では「改葬」の話題を、22日の記事では「送骨」と「永代供養」の話題をそれぞれ取り上げています。

いずれもこのブログでも時折触れているところで、そう目新しいお話しではないなとは思っています。

ただ記事を読んでいて感じたのは特に地方でお墓を維持したり、供養をお寺にお願いすることが年々難しくなっていくのかなという点でした。

昔から続く実家の墓を維持していくということは、子孫が実家から離れてご縁が薄くなっていけば、正直なところ負担になっていくということが多くなってくるでしょう。

子供世代にとってはお墓詣りしやすいところにお墓を持ってこないと手がかけられないという悩みがあるかと思います。

親世代にとってもあまり子供たちに負担をかけたくないという想いもあるようですから、親子の意見が一致して改葬するに至るというケースは今後も変わらずある話なんだろうと思っています。

とはいえ以前にもお話ししているのですが、改葬するにしてもお金や時間、親族との関係などクリアすべき問題はあるわけで、そこはしっかり考えていかないといけないところですよね。

円満に遺骨を移すことはやはりとても大切なのではないでしょうか。

また以前からお話ししていますが、私のような独身者が亡くなって、もし何らかの事情でお墓の行き先が無ければ、私はよくても行政などいろいろな方々にご迷惑がかかると思っております。

となると送骨などで遺骨を引き取ってくださるところがあることはありがたい部分があります。

というようなお話しは以前にご遺骨の行き先を考えるというところでもお話ししています。

ちなみに「改葬」についてはこのブログでも「祭祀に関する権利の承継」とは?親子といわゆる「墓じまい」などで触れています。

また「送骨」については送骨、納骨堂、樹木葬・・・新たなご遺骨の行き先などで、「永代供養」については生き方の多様化に伴う供養の多様化などでもお話ししていますので併せてお読みいただければ幸いです。

 

自宅で家族で

もう一つは2017年3月27日にwithnewsさんが発信してYahoo!ニュースでも取り上げられていた記事です。

ちょっと変わったタイトルの記事でしたが「葬儀にもサードウェーブ?「お葬式の達人」が見つけた究極の葬儀」というものです。

タイトルは若干気をてらいすぎているようなきらいのある見出しですが、中身は「自宅葬」といわれる葬儀についてその運営会社さんに取材したことを中心に書かれている記事です。

ホールで行う葬儀が増えている中で、自宅でゆっくりと故人との別れを送る形を提案している会社さんのようです。

当ブログの性質上個別の会社さんの名称や所在地等のご紹介は控えますが、当該会社さんのウェブサイトを拝見したところ、プラン等は割と明確になっている感じです。

一方で同じウェブサイトにもありましたが、遺体の安置できないマンションなどもあることは最近知られているところです。

自宅での葬儀といえば、昔はご遺体を自宅に戻して近所の隣組の方々にご協力をいただいて葬儀を出すことはよくあることだったと聞いています。

実際、私事ですが父方の祖父が亡くなった時はまさにこの形態でした。

ですがこの形も時代の変化や居住環境の変化とともに難しくなってきている部分も多いでしょう。

病院で亡くなった個人のご遺体について、葬儀社さんにお願いしてホールで葬儀ということになれば火葬されてご遺骨となってはじめて自宅に戻るということになります。

したがってご遺骨として戻ってくるまで、あるいは戻ってきたとしてもご近所の方が知らないという事例もあるでしょう。

いやこれは何より私の親父のケースがそうでした。

となると先ほどの記事でご紹介されていた「自宅葬」は昔からあったタイプの自宅葬ではなくて家族葬、親族葬に近い形態のものかと思います。

当該会社さんのウェブサイトでも近親者で10~15名の家族葬を最適としていました。

とすればこれは家族葬を自宅である程度フレキシブルに行うということのようです。

これも葬儀の一つのバリュエーションなのかもしれませんね。

亡くなる方の高齢化と相まって、最近は葬儀の出席者の数もそれほど多くないようなお話しも耳にします。

ホール等で葬儀、お寺等で葬儀という選択肢以外に自宅で葬儀という選択肢もあるのかもしれませんね。

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