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状態のいい中古住宅の登録制度が検討されているようです

中古住宅の流通のための登録制度

先月、2017年2月16日の日本経済新聞朝刊にて

「優良中古住宅を認定 国交省、イメージ向上狙う 劣化診断・保険加入を条件に」

という記事がありました。

記事の冒頭を引用させていただきましょう。

国土交通省は高品質の中古住宅を対象にした認定制度をつくる。

建物の劣化度合いを調べる住宅診断の実施や、保険加入などの一定の基準を満たせば、新設する認定マークの使用を認める。

(2017年2月16日(木)日本経済新聞朝刊記事「優良中古住宅を認定 国交省、イメージ向上狙う 劣化診断・保険加入を条件に」より引用

記事にはこれらのもう少し詳しいお話しが出ていまして、その中で「月内に有識者検討会が制度案をまとめ」とありました。

で、先日2017年2月28日14時44分にNHK NEWS WEB上で

「中古住宅購入で国が❝お墨付き❞新制度導入へ」

という記事が配信されました。

いろいろな要件をみたす中古住宅について、情報提供を行う事業者団体を作ってその団体に登録する制度を作るようです。

その上でNEWS WEBの記事にもあるのですが、要件を満たした中古住宅を「安心R住宅」という通称を定める方向だというのです。

「安心R住宅」ってほんとかな?と思ってどこからのお話しなのか確認することにしました。

先程の日経新聞の記事のところでお話しした「月内に有識者検討会が制度案をまとめ」というところはどこの「検討会」だろうねというと・・・、ありました。

国土交通省の「流通促進に寄与する既存住宅の情報提供制度検討会(第3回)」が2017年2月28日に開かれていました。

その検討会で配布された資料が国土交通省ウェブサイト内の当該検討会のページにアップされていたのを、昨日2017年3月1日に確認しまして中の資料を拝見しました。

ありましたよ、「安心R住宅」って言葉が先程の国土交通省のページの資料5の中にしっかりと。

「R」の意味は reuse、reform、renovationだそうです。

なるほど、それで「R」ね・・・。

まあ呼び名のことはさておいて(笑)、現時点で検討会によってとりまとめられたものを、ざっくりとですが触れていきます。

 

検討されている制度の三つのポイント

まずポイントですが、3点にまとめてみました。

  • 一定の要件を備えた中古住宅を一般社団法人などに登録する制度を作る
  • 3つのマイナスイメージの払拭
  • 制度普及等に向けての国の取り組み

こんな感じになるでしょうか。

まず一つ目のポイントは冒頭の日経新聞の記事やNHK NEWS WEBの記事タイトルにありますので特にはいいでしょうかね。

一応このポイントの注意するところは、条件のいい中古住宅について情報提供をする団体に登録をするという点でしょう。

この団体では購入予定者からの相談なども受け付けるような仕組みづくりになりそうです。

二つ目のポイントが大事なところかと思います。

検討会では中古住宅についてもたれているマイナスイメージを払拭することをこの登録制度の要件と考えているようです。

ここで考えられている3つのマイナスイメージですが次の3つが挙げられています。

  1. 「不安」
  2. 「汚い」
  3. 「わからない」

1つ目の「不安」というものは建物本体の構造などに関する「不安」を指しています。

これを払拭するために、耐震性があって構造上の不具合や雨漏りがないことなどが挙げられています。

構造上の不具合や雨漏りがないことについては建物の状況調査、いわゆる「インスペクション」と呼ばれるものを実施する必要が出てきます。

ちなみにこの「インスペクション」ですが、宅建業法の改正によって平成30年4月1日から「買主等に対して建物状況調査の結果の概要等を重要事項として説明」すること他2つ、計3点の項目を宅建業者に義務付けることになっています。

すでに積極的に取り組んでおられる方々もいらっしゃいますが、今後中古住宅の取引についてはますます見聞きする機会の増えていく言葉だと思いますので、覚えておいていただけると幸いです。

2つ目の「汚い」ですが、これは建物内の雰囲気といえばちょっと漠然としすぎかもしれませんが、外装、内装、水廻り部分などについて現況の写真を情報提供することなどがあげられています。

またこの点については具体的な基準作りについても定めることになりそうですが、詳細はまだ検討していくようになりそうです。

最後の「わからない」というイメージの払拭についてですが、これはもう様々な情報の「有」「無」「不明」などの点を広告する際から開示していくというお話しです。

どこまでどう表示していくのかはこれからでしょうが、検討会の取りまとめに挙げられているものをいくつか抜き出すと、建築確認済証や検査済証の情報やその後のリフォームなどの情報、瑕疵保険や保証のこと、マンションなどの共用部分や修繕積立金の積み立て情報などが記されていました。

このような3つのマイナスイメージを除くことで中古住宅(ちなみに国の資料では「既存住宅」と書かれることが多い印象です。)の市場活性化を促したいところなのでしょう、ってなんかどこかで聞いたようなフレーズだこと。

さて最後の三つ目の「国の取り組み」ですが、ここに先ほどご紹介した「安心R住宅」が出てきています。

またこれら「安心R住宅」の登録先になる団体は複数が想定されているようで、これらの指導勧告なども国の役割になる予定であることはごく当然のことですよね。

国土交通省は今後これらの取りまとめから制度案を確定させて、いわゆるパブコメを求めたうえで、今年の夏以降に運用をはじめるつもりみたいです。

今後もこのお話しは見守っていきたいと思っています。

 

 

 

 

 

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