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起業するときのスタンスを考える~後編~

前回起業するときのスタンスを考える~前編~に引き続いて今日も先日発表された日本政策金融公庫のアンケート「~「2016 年度起業と起業意識に関する調査」アンケート結果の概要~ 」から気にかかったところを見ていきます。

今日はこのアンケートのタイトルでもある「勤務しながらの起業(副業起業)は成功の確率を高める」という点について触れていきたいと思います。

 

副業を始めるときのスタンス

今回のこのアンケートのうち副業で起業した言う方は回答した起業家のうち27.5%でした。

このアンケートの対象となっている起業家さんは2011年以降に起業した方が対象ですが、そのうち専業に移行された方は14.9%ですから副業起業された方の半分強の方が専業に移行したということになります。

この副業起業者がどんなお仕事ではじめたのかということについてもアンケートがありました。

いろいろな業種のうち10%以上の起業家さんがいた業種は、「個人向けサービス業」(21.4%)、「事務所向けサービス業」(12.4%)、小売業(11.4%)の3つです。

ウェブ系のお仕事や、人に何かを教えるお仕事、ネットを使った商品販売、中にはコンサルタントという方もいらっしゃるようです。

共通しているのは当然に副業ですから、大きな設備投資や事務所を設けるような感じのお仕事ではないことや、初期投資にそれほど大きな金額がかからないという点ですかね。

ですから前回の前編で触れましたが、起業費用も当然「100万円未満でスタートした方」でしょうし、自宅が主な営業場所でしょうし「月商30万円未満」と言っても経費等が少なくて副業であればそれでもいいということになるでしょうね。

「マイクロ起業」ともいえるでしょうが、こういうスタートアップの仕方で信用等を積んでいって専業に移行する方もいれば、あくまでこれは副業で本業優先という方もいらっしゃるでしょう。

このあたりはまさにご自身のスタンスの問題です。

考えてみれば資格系のお仕事でも副業という方もいらっしゃいます。

かくいう私も以前師匠のところに勤めていたころ、何度かFPの継続教育セミナーの講師をさせていただく機会がありました。

報酬もいただきましたが、これもある意味副業といえるわけですよね。

副業で慣れてから専業を目指すのか、収入を増やすためにあくまで専業に徹するのか、これはその方の考え方、まさに今日のタイトルですが起業に対するその方のスタンス次第ということになります。

アンケートのタイトルでもある「勤務しながらの起業(副業起業)は成功の確率を高める」はいろんな意味でのリスクヘッジができていることの心の余裕がありじっくり取り組めるというスタンスがあるからなのかなとも思います。

アンケートでは「収入に対する満足度」と「事業が軌道に乗っているか」について「専業起業」「副業起業」「専業移行」の3つのタイプ別に統計を載っています。

「収入に対する満足度」については「専業起業」の方が23.0%なのに対し「副業起業」の方が34.9%「専業移行」の方が35.2%と副業経験者の方のほうが満足度は高めです。

また「事業が軌道に乗っているか」という点についても「専業起業」の方が34.0%なのに対し「副業起業」の方が35.3%とあまり変わらないものの「専業移行」の方が47.4%と高めの数字が出ています。

副業ですからリスクヘッジをしながら金銭的なことやネットワーク、ブラッシュアップなどの準備をしっかりしてスタートアップするという形に満足度を高める傾向があるのかもしれません。

(なんだかカタカナいっぱいの一文ですいませんm(__)m)

副業のままの方も収入の満足度が高めですから「このままでいい」というスタンスで仕事をしていくのでしょうね。

ムリに決める必要はないのでしょうが将来的に専業化するのか、あくまで副業としてやっていくのか「副業起業」の前にスタンスを考えておくことも事業計画の一環として大切なことなのかもしれません。

 

副業のしがらみ

とはいえそもそも勤め先で副業が禁止されているということもあるでしょう。

実際の今回のアンケートの中でも副業を希望している方に問題になりそうなことを尋ねたところ「勤務先が副業を禁止している」という回答が33.9%(なおアンケートは複数回答です。)でトップでした。

また副業は自分の興味あることや持っているスキルでスタートすることが重要ですが、勤め先との関係において情報漏えいや利害関係のトラブルには十分に注意しないといけません。

また年間で20万円を超える副業収入があれば原則として確定申告も必要になってくるでしょうから、税務や会計の知識も必要になってきますよね。

さらに言えば時代の大きな変化でどういったものをどういうふうにビジネスに結び付けるのかという視点が様々なSNSツール等の登場で、私のような中年のおっさんにはついていくのが一苦労という側面もありましょうね。

IT系のツールを使いこなせない方や得意でない方はアナログではないけれどリアルな人脈を使う戦術でアピールしていく必要もあるでしょう。

こういった様々なしがらみやネックを抱えてはいますが最近は副業を解禁した会社も登場してきました。

それをチャンスが広がると言って喜ぶべきか、会社で給料が上がらないかもとへこむべきかは人それぞれでしょう。

ただ世の中は変化してきているわけでその流れに乗らないことは先々不透明なこの時代にあとあと苦しくなってくる部分もあるのではないかと思うのです。

そうは言っても副業でやっていけるスキルが見つからないという方もいらっしゃるかと思います。

でも専業であれば大変なことですが、まず副業であればたくさんの収入でなくても自分のできそうなことや興味のあることに絞ってじっくりトライすることができるのではないでしょうか。

会社にいることができるうちは安定した収入が入ってくるわけで事業を始めるのにこれほど大きなリスクヘッジはないはずです。

副業「マイクロ」起業で小さく小さく実績を積み重ねていく形でスタートすることが将来あるべき自分の形を作ってくれるのでないでしょうかね。

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