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起業するときのスタンスを考える~前編~

今日は忘れたころに取り上げる「起業」関連の話題です(笑)

先日2017年1月31日にITmediaビジネスオンラインさんが「起業家の4割が月商30万円未満 起業家の42.1%が月商30万円未満ー日本政策金融公庫調べ」という見出しの記事を配信しました。

この記事の元になったアンケートは2017年1月26日に日本政策金融公庫が発表した「勤務しながらの起業(副業起業)は成功の確率を高める~「2016年度起業と起業意識に関する調査」アンケート結果の概要~」というものです。

この概要は日本政策金融公庫のホームページにあるお知らせ一覧の2017年1月分の項目にありますので、興味のある方はそちらからご確認いただければ幸いです。

記事の見出しについては後ほど触れるとして、概要をみて気にかかったところを今日と次回の2回にわたって取り上げて触れていくことにします。

 

起業時の自己資金はいくらぐらい用意したのか?

この概要はすでに起業した方のみならず、起業に関心のある方からもアンケートをとっています。

起業に関心がありながらも「起業していない理由」というものを聞いています。

複数回答で多かった理由は主に3つ。

「自己資金が不足している」がもっとも多く58.6%、「失敗した時のリスクが大きい」が37.5%、「ビジネスのアイデアが思いつかない」が34.6%、と30%を超えた理由はこの3つです。

ではもっとも大きな理由である自己資金の不足について、実際に起業した方はみなさんどの程度の金額でスタートしたのでしょう。

このアンケート概要によれば起業した方のうち起業費用100万円未満でスタートした方がアンケートに対する回答のうち54.3%を、また100万円以上500万円未満と回答した方が29.0%となり、起業費用が500万円未満の方で全体の約83%をしめることになります。

また100万円未満でスタートした方のうち91.0%の方が全額自己資金で事業をはじめ、さらに100万円未満でスタートした方は0.6%の方しか金融機関の借り入れをしていないというアンケートの結果になっています。

100万円以上500万円未満と回答した方でも全額自己資金の方は68.2%、金融機関の借り入れをした方は11.1%です。

ちなみに自己資金でまかえなかったけど金融機関の借り入れを受けなかったという点については親類縁者や友人から借り入れたり援助を受けたのかな?という推測を私はしています。

 

どういうスタンスで起業するのか?

起業というとすごく大きな規模のものなると考える方が多いと思いますが、最終的に上場までめざそうという方もいれば、働き方や自由裁量などの部分、あるいはやりがいなどにウエイトを置いているかたなど様々な考えの方がいらっしゃることはごく当然のことでしょう。

そういう点で考えれば、自己資金のことよりもむしろ「ビジネスのアイデアが思いつかない」という理由のほうが重要なことのように思います。

「どうしてもこういう事業がやりたい」という想いのある方は、その事業をやるためにいくら起業資金がかかるかを考え、足りない自己資金を集めるためにどうするか、融資が受けることができるか、場合によっては補助金を利用できるかなどを検討していくはずです。

場合によっては資金の足りない部分をどうアイデアなどでカバーしていくかという点も起業するためのプランの一つかもしれません。

またそのためのアドバイスを受けるため専門家の方のところへ行ったり、最近では国や自治体でも起業支援の動きを見せていますからそういうところを利用する方もいらっしゃるでしょう。

しかし「漠然とした」状態で事業をスタートすると必要以上に経費がかかってしまって最初からその後の運転資金などに負担が出てくることは十分に考えられるところです。

このアンケートでは起業費用の調達額に対する満足度ごとに「事業は軌道に乗っているか」「収入に対する満足度」というアンケートもとっています。

調達額が「かなり不足した」と答えた方は「事業は軌道に乗っているか」と問いに66.4%の方が「当てはまらない」と答え、「収入に対する満足度」については74.1%の方が「不満」と答えています。

これはそもそも事業計画の時点でうまくいっていない状況なのかなとは思います。

ただ希望どおり調達できた人でも「事業は軌道に乗っているか」という問いに「当てはまらない」と回答した方が24.4%、「どちらとも言えない」と回答した方が36.7%いらっしゃいますし、「収入に対する満足度」でも「不満」の方は43.5%、「どちらともいえない」という方も27.8%いらっしゃいます。

この辺りアンケートの概要のまとめで「自己資金割合の多寡よりも、希望どおりの起業費用を調達できたかどうかのほうが、起業後の業績を左右する。 」とあります。

が、これはむしろ当初の事業計画がしっかりしていてそのプランに近い状況で進んだ、もしくはずれた部分が出てきても速やかな修正ができたことによって生み出されるものではないのかなと私は思っています。

誰もが希望どおりの資金調達をできる可能性は少ないですからね。

そしてどういうスタンスで事業をしていくのか、ということをしっかり考えてみることが改めて重要だとも感じています。

起業をして事業を軌道に乗せ、収入をとっていくということは決して楽なことではありません。

冒頭ご紹介したTmediaビジネスオンラインさんの記事の「起業家の4割が月商30万円未満」という見出しを見ると確かに「儲からない」と思う方も多いと思います。

まして「月商」であって「月収」ではありませんからなおさらですよね。

もちろん「儲けたい」から起業するという側面はありますが、道のりは一日にしてなるものではないでしょう。

しっかりしたプランから出てくる資金計画が少しでも起業をいい方向にすすめるものになるのかなと思いますし、そのためには何をどうやるのかがしっかり見えていることがとても大切なのではないでしょうか。

さらに言えば「月商30万円未満」と言ってもこの起業家さんの中には今回のアンケートの中でも焦点が当てられている「副業起業」の方もいらっしゃるはずです。

最近ではビジネス誌等で「これだけ儲かる」みたいな特集記事も見受けられますよね。

次回はこのアンケートのタイトルにもなっている「副業起業」について考えてみたいと思います。

 

 

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