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子側の目線で終活関連の話題について触れてみる~その2~

今回も前回「子側の目線で終活関連の話題について触れてみる~その1~」に次いで、ここ2週間ぐらいの間にメディア等で取り上げられた終活関連の話題についてお話しします。

特に子世代側の目線にウエイトをおいて触れていきますので、もしよろしければ参考になさってください。

では今日はいわゆる「デジタル遺品」と言われるものからです。

 

デジタル遺品ってなんぞ?

2017年1月18日にNHKのあさイチで紹介された特集がこのデジタル遺品についてでした。

と言っても朝なので番組は最後まで見ておりませんでしたが一応あさイチのHPでどんな話だったかもまとめられておりました。

「デジタル遺品」と言われても多くの方はピンとこないかもしれません。

番組で取り上げられていたものは、相続人が知らないFXの口座やネット銀行の存在、そして亡くなった方が管理していたブログの処置でした。

口座関係は番組でも取り上げられていたようにまず開設時の書類やネット銀行であればキャッシュカードなどをさがすこと、もしくはコールセンターに問い合わせることという話が基本ですよね。

ただFXに限らずネット銀行もそうですが、みなさん口座開設時の書類って保管してありますか?

そもそも口座開設時の書類って一度口座を作ればほとんど見ることはないわけですよ。

それからもう一つネット系でいえばネット証券の存在もあります。

私も某ネット証券口座を持っていますが、最近は取引の書類も郵送ではなく電子交付されるケースも多くなってきました。

言ってみれば開設時に家族に気付かれなければ、そのまま家族に知られずに開設できる銀行、証券等の口座というものが存在することになります。

また番組ではブログが管理者の死後にパスワード等の盗難によって悪用されうる話が紹介されていました。

これはブログに限った話ではなく、例えばGmailやtwitter、FacebookなどのSNSツールなどもそのまま放置していいのかという問題がでてきます。

いずれも個人情報のやり取りをしているわけで第三者に流出等すればご迷惑をおかけすることにもなりかねません。

更に注意するべきはもし親世代の方々がこれらのツールを使っている場合、これらの方々は普通にツールを利用することができても変更やアップデート等には対応できないという方もいらっしゃいます。

さらに一般的によく言われることですが故人の使っていたパソコンの中身をどうするかという話があります。

パソコンの電源をつけることができてもパスワードが設定されていればそこから先にはすすめませんよね。

もちろんそのまま処分するということもあるかもしれませんが、もしかしたら残しておきたい写真があるかもしれないし、先程のような証券口座等のソフトが入っているかもしれません。

親世代の方がこのようなパソコンなどデジタル系のことに強い場合、子世代の方はパスワードやIDなどの管理をどのようにしているのかやはり確認しておきたいところですね。

また中身を見せてはもらえないまでも、せめてパソコン等で何をしているのかもあわせて普通の会話からでも糸口をつかめるようにしておきましょう。

さらに仮にそのようなことがわからずに親世代に万一のことが起きた場合は、すぐにパソコン等を処分せず専門的な知識のある業者さん等へ相談することを考える必要があります。

とはいえできればネット系の金融機関であれば遺言書等でその名称や口座番号などを、またそれ以外はエンディングノートやID等のメモを残してもらえるように働きかけておくようにしましょう。

ちなみにこれは相続時のみならず、親世代に認知症等が発生した場合でも同じような状況が想定されます。

なるべく何らかの形で視覚化をしておいてもらうようにしておいてもらうことが重要ですね。

 

ご遺体との別れ方

さて最後にお話しするのは2017年1月24日に同じくNHKのニュースシブ5時で取り上げられた「ご遺体ホテル」という施設のお話しです。

この施設はすでに去年の秋にテレビ東京のWBSでも紹介されていて、このブログでも昨年の10月に火葬場の不足と遺体安置や葬儀について思うこというお話しの中で簡単に触れさせていただきました。

が、今回のこの施設に関する視点は火葬までの時間がかかるという視点ではなく、どちらかといえば積極的にこういった施設を利用することで、こころゆくまで故人との別れを惜しむという感じで使われているという視点でのお話しでした。

机とソファのみの個室を自由にレイアウトして故人を安置して利用する形です。

利用料金は24時間で9000円だそうで、以前はもう少し高かったようですがこの文章を書いている時点でもこの金額のようでした。

番組ではこういった施設の利用される理由を第一生命経済研究所の小谷みどりさんが解説されていました。

一つは死者とゆっくり向き合う悲しみを受容する場として存在、もう一つは亡くなる方や遺族の高齢化等によって葬式をしたくない人が増えてきているという点が挙げられていました。

私にも心当たりのある点があるのは、先日も2回にわたって私の親父が亡くなった際の動きをお話ししましたが(人が亡くなってから葬儀までどう進むのか?~私たち家族の事例から~、同じく~その2~もあわせてお読みいただければ幸いです。)、ある意味親父が早くに亡くなったから小規模とはいえある程度きちんとした葬儀をする必要があったという点ですね。

それはそれで結果としてはよかったと思うのですが、一方でもっと高齢で亡くなっていた場合には逆に親族に来てもらうのも申し訳ないと思って、それこそ親父の言葉通り家族葬で送ったかもしれません。

もちろん葬儀等について親の意向も大切ではあります。

ただ年齢や付き合いなどによっても親世代の送り方は変わってくるかもしれません。

以前もお話ししましたが、葬儀も含め故人の送り方は遺族にとっても重要な側面を持つことになると私は思っているからです。

とはいえ心をこめて送るという考え方に立った時、確かにこういった施設を利用して遺族が納得できれば、葬式がいらなくなるケースは今後増えてくるのかもしれません。

子供側としてもし葬儀なしで直葬するとしても、こういった施設があれば時間をかけて故人とお別れをするという選択を頭の隅に置いておくということもありかもしれませんね。

ただし、昨日2017年1月28日付日本経済新聞朝刊社会面でもこの「ご遺体ホテル」に関しての記事がありましたが、そこでも触れられているようにこういった施設はいわゆる「迷惑施設」との認識を近隣の方に持たれていることがあるようです。

またこの「ご遺体ホテル」は比較的目新しい取り組みでありルールがまだしっかりしていない点について、日経新聞の記事で行政書士の方が取材の答えてらっしゃいました。

これらの施設を利用する際には金額や業務内容などきちんとした基準があるのか、あとでトラブルにならないようしっかりと確認する必要があるだろうという点、念のために付け加えておきますね。

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