ブログ

送骨、納骨堂、樹木葬・・・新たなご遺骨の行き先

このところ、先日私自身が所属しているFPの勉強会でお話ししたことの一部をお墓の数と費用のはなしお墓のトラブルを防ぐために知っておきたいこととお話ししてきました。

前回はトラブルについてのお話しをしてしまいましたので、今回はこのところ登場している供養に関する新しい試みについてお話しします。

 

「送骨」の現場

以前に少しお話ししましたが、最近遺骨のゆうパックを使った送付による供養を受けるお寺さんが現れました。

送られたご遺骨を永代供養する形式をとっています。

いわゆる「送骨」と呼ばれるこの供養方法を行っているお寺さんの一つに先月おじゃまして永代供養墓や寺院の中をご案内していただきました。

訪れたのは、特に「送骨」のマニュアルや実際にどのような形で供養されるかなどを見たいと思ったのがその理由です。

お忙しい中、ご住職にも少しでしたがお話しさせていただく機会もあり、また役僧の方にも丁寧に大変丁寧に中を見せていただけました。

「送骨」はご遺骨を文字通りお送りするわけですが、まずどのような方法でも送ることができるわけではありません。

というのも現実的なお話しとしてご遺骨の配送を引き受けてくださる業者さんはゆうパックさん以外に今のところようなのです。

他の宅配業者さんはお断りをしているようで例えば佐川急便さんは「佐川急便(飛脚宅配便・飛脚ラージサイズ宅配便)約款」の中で引受拒絶の荷物として「遺骨、位牌、仏壇」を明示しています。

またヤマト運輸さんはそのウェブサイト内「宅急便(料金・取扱荷物関係)」というQ&Aの中で「宅急便で送れない品物」としてやはり「遺骨、位牌、仏壇」を挙げています。

ということで断らないゆうパックさんで送ることになります。

マニュアルに沿った形で梱包してこのお寺さんにお送りするときちんとお経をあげていただいたうえで境内の永代供養塔があるところへ埋蔵されることになります。

なおお寺さんには遺骨を納めるのに必要な火葬許可証もお送りすることになりますので注意が必要です。

費用は合同納骨の形で3万円。

これをどう判断するのかは意見の分かれるところでしょう。

遺骨を処分するようで抵抗感のある方もいらっしゃるというお話しも聞いたことがある一方で、寺院を案内いただいたときに聞いた役僧の方のおっしゃった「時代の要請」という言葉が頭に残ったのも事実です。

残念ながら親族等に縁の薄いご遺骨というものが出てきて、ご遺骨をどこかで供養してほしいけど・・・、ということは起きてきているのでしょうね。

だからこそこの「送骨」のサービスがいろいろなところで紹介されているのかもしれません。

こういった「送骨」サービスを受けてきているお寺さんはネットでもいくつか見受けるようになりました。

そういう時代の流れを現地であたらめて感じました。

 

ハイテク納骨堂という存在

一方で最近「ハイテク」納骨堂なるものが登場してきています。

自動搬送装置を使いご遺骨を対面室まで運んでくるタイプの納骨堂です。

さる都内の納骨堂さんにこちらも事情をお話ししての見学をご承諾いただきました。

入館時に手続きをしてカードを使って入館し、参拝室に通される間に自動搬送装置を使って遺骨を参拝室に運ぶという作業をします。

また参拝室のフレームに故人の写真等のデータが反映される形でまさに「ハイテク」です。

納骨堂の部分だけがクローズアップされますが、他にも葬儀やイベントなどにも使える様々な設備があり、実際いろいろなイベントも行っているようです。

私がお伺いしたところはご遺骨一体について100万円。

永代使用権をつける場合は管理費が別途にかかるようです。

この価格をどう見るかはやはり判断の分かれるところではあるでしょう。

ただすでにお話ししたように都内では減少傾向の墓地に対して、納骨堂は増加傾向にあります。

墓地使用権+墓石代よりも安く抑えることができるという点で納骨堂をセレクトする方もいらっしゃるようです。

一方で従来の墓地形式のお墓をセレクトする方ももちろんいらっしゃるわけで、これも家族で話し合ってしっかり選択する必要があると思います。

 

樹木葬と「カロート」

今回は樹木葬墓地と呼ばれるところにもお伺いしてきました。

私も正直お伺いするまでは「樹木葬って木の下の土に埋めて・・・」と勝手にイメージをしておりました。

しかしどうやらそういうタイプのところばかりではないようです。

樹木葬墓地の中には樹木が植えられている場所の下に「カロート」という遺骨を埋蔵する設備があってその中にご遺骨を入れていくものがあります。

例えはあまりよくないかもしれませんが、コンクリートの円筒状の穴のようなものが樹木を中心にした墓所に埋まっていて、その中に骨壺から出したご遺骨を埋蔵していくイメージでしょうか。

合葬といってまったく一緒にしてしまうものもあれば、私がお伺いしたところように絹の袋に移して一体埋めてその上に土をかけてまた一体・・・というよう収納していくかたちのものといろいろあります。

樹木葬と言えば直接土に触れると思っている方も多いかもしれませんが、必ずしもそうではなく、どういう風な形の樹木葬墓地なのかはよくお話しを聞いてみる必要がありそうです。

自分のイメージ通りでなければ、違うところを探す必要がありそうですもんね。

ということで今日は比較的新しいとされるものをいくつか簡単にご紹介しましたが、お伺いしたところの実名はこのブログの性質上特定のところの宣伝等に与するような印象になることを避けるべきかと考え控えさせていただきました。

ご了承いただければと存じます。

なお「送骨」や「納骨堂」の件など具体的にご相談等のある方はご連絡いただければ幸いです。

またこのブログではすでに何度かお墓のことについてはお話ししていますので、よろしければ下記のリンクも併せてお読みいただけると幸いです。

終活のポイントとお墓のはなし

「墓埋法」と「火葬許可証」

「祭祀に関する権利の承継」とは?

生き方の多様化に伴う供養の多様化

終活とお墓に関する考え方とタイミング

親子といわゆる「墓じまい」

親子で墓のことを考える

 

関連記事

ページ上部へ戻る