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終活と空き家

今日は前回に続いて「終活とお墓のはなし」の続きをお話しする予定でしたが、それはちょっと次回以降に回して、別のお話しを・・・。

関東など首都圏地域で毎週金曜日に放送されているNHKの番組「特報首都圏」が先日「急増“お荷物‘’空き家~どうする?あなたの実家~」というテーマで放送していました。

そこで今日は番組を眺めながら思った「空き家」についてのお話しを少々したいと思います。

 

目に付くようになってきた空き家

最近出かける先々で「空き家かな?」とおぼしきお宅が以前よりも目立つようになったと感じています。

先程の「特報首都圏」のHPにもありましたが東京都内の空き家は81万戸にものぼるそうです。

やはり空いてしまった家をどう処分するか頭を痛めている方は多いのであろうと思います。

そういえば私の祖父母の家は祖父が亡くなり祖母は90を超えてまだ健在とはいえ施設に入所していることもあり、しばらく「空き家」の状態が続いていました。

たまに伯母や母が見に行ったり年末年始などには使っていたので完全な空き家とはいえませんでしたが、それでもけっこうな時間そういう状態でしたね。

時折母から処分に必要な知識の話を聞かれたり、伯母にも何か聞かれた記憶もありました。

やっと処分できたのは祖父が亡くなって祖母の入所先が落ち着いてからのことでずいぶんと時間がかかったものです。

空き家を放置しておくことにはそれなりの訳があるわけですが、考えられるパターンの一つとしては相続人である子供たちが独立して家を構えていて実家を誰もほしがらないというパターンですかね。

それと解体費用はかさむし、解体して更地にすると土地の固定資産税は増えるし、といったあたりの話がよくいわれていたところですね。

また遠方に住んでいる家族が管理するのは骨が折れるしコストもかかるという問題もあるでしょう。

そしてなんとなく実家はそのままにしておきたいし・・・、なんて思いもあるでしょうしね。

実際、今回の番組の中でも思い出があるがゆえに実家の処分に踏み出せないご家族の姿も取り上げられていました。

気持ちの整理も一つ大切な問題なのかもしれませんね。

 

空き家も考慮した終活を

前回お話しした勉強会の講師役の際に最初の導入部分で「終活」そのものの具体的な内容について少しだけですが触れました。

また以前に終活とお墓のはなし~その1~では「終活」について次の4つのポイントがあるというお話しをしました。

それは次の4つです。

①財産の管理、②居住地の問題、③見守りの問題、④墓、祭祀の問題

これを先日の勉強会ではもう少し違った言い方で次のような形に変えました。

①相続問題 

このポイントの中に財産をどう引き継ぐかなどが入ってきます。

②住居等生前整理の問題

どこに住むかということも含めて考える必要のある問題ですが、住居は財産でもあり①の相続問題とも交わってきますよね。

③介護、病気の治療等に関する問題

いわば健康問題といってもいいと思いますし、場合によっては延命治療についての意思表示なども含まれるところでしょう。

④葬儀、お墓に関する問題

どのような葬儀をしてほしいかお墓をどうするかという問題です。

このうち「空き家」については①と②の問題があります。

まず生存中であれば本人がそこに住めている間はもちろん空き家にはなりません。

が、介護が必要な状況になり施設に常時住まうほうが本人にとっていいとなれば、本人が生存中であっても自宅は空いてしまうことになります。

これは現在イメージされている所有者死後の「空き家」問題とは若干違いますが、現実に誰かが管理をしなければ住宅の痛みは激しくなるわけですから誰かが管理をしなければなりません。

放置し続けていれば今指摘されている「空き家」問題にそのまま移行してしまうこともあるでしょう。

また介護費用に充当するために所有者が住まなくなった「空き家」を売却するということも見受けられる話です。

しかしこのとき周りがいくら売って資金に充当しようとしても、当の所有者本人が認知症等で売却の意思を表示することが難しいと売却のハードルが高くなるケースが出てきます。

自身で売却の意思が表示できないような状況であれば、成年後見人を選任して自宅の売却であれば家庭裁判所の許可が必要になってくるのです。

もっとも適切に手続きが進めば売却はできるわけで、その場合は「空き家」は無くなることになります。

ただしその場合でも成年被後見人となった人はほとんどのケースで亡くなるまで後見制度のお世話になることになる点には注意が必要でしょう。

さらに今言われることの多い所有者死後の「空き家」の問題は、処分の問題や残しておくことによる治安や倒壊の危険性の問題なども関わっています。

特に最近は地震の活動が活発化していることなどもあって建物の劣化は、災害時の危険性にもつながっていきかねません。

番組の中で最近「空き家」のことを意識して終活に取り組み動きも報じられていましたね。

例えばですが、先日お話しした清算型遺言を使って現金化したものを家族に渡すという選択を「空き家」化する前に作っておくという選択も一つあるのかもしれません。

家族の気持ちに踏ん切りをつけさせることを、遺言者の側で考えておいてあげるということも考えておく意味があるでしょうね。

残された側にとっては様々なことを考えなければいけないことになります。

「迷惑をかけない」と日ごろ思っている方は家の処分をどうすればいいのか親子でよく話してみる必要があるのではないでしょうか。

終活は可能であれば家族で考えたほうがいいこともあるのです。

 

 

 

 

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