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火葬場の不足と遺体安置や葬儀について思うこと

火葬場が不足しているようで

先日、テレビ東京のWBSを見ていたら、火葬場が不足しているという特集を放送していました。

実は去年あたりもこういう報道は見受けられていましたし、ネットでそういう記事をご覧になった方も多いのではないでしょうか?

みなさんもご存知のように現在は「多死時代」なんていう表現も用いられるように年間で130万人を超える方が、亡くなっています。

しかし火葬場の側が、故人を迎える数が足りていないため、葬儀待ちの状況も生まれているようです。

なんでも空いているときでも3,4日、混んでいると1週間以上待つという地域もあるそうで、なかなかに厳しい状況ですよね。

ちなみに私の親父が亡くなった時の話ですが、親父は暮れの12月30日に亡くなりまして、年末年始と火葬場の休場日の関係で年明けの1月3日に通夜、翌日4日に葬儀、同日14時から火葬執行という形でした。

年末年始挟みとはいえ間が中4日空いております。

ちなみに私が葬儀社の方から聞いたお話しでは、時期的に寒いせいもあるのか年末年始は比較的葬儀社の方も多忙になるそうです。

さて、とはいえ中4日も間が空いておりますので親父の亡骸をしっかり保管しておかないといけないわけで、まして私の実家のように狭いところで遺体を安置するのは難しいところでした。

また先程のテレビ番組でも触れられていましたが、最近は一部集合住宅などではご遺体を自宅等にお戻しすることが難しいケースも出始めているようで、とするとその分の保管費用等が発生してくることになります。

もちろん別れはなかなかに辛いところですし、亡くなってすぐに葬儀等の段取りをつけていくのはこれもなかなかしんどいところです。

さりとてなかなかに葬儀、火葬等に進めないこともまた残された方にとっては心が落ち着かない側面もあるかと思います。

私自身もそうでした。

ですからさみしさをかみしめつつも次の段階に進めていくことも必要だと感じていた次第です。

しかし実際に火葬場が不足してくると、心の面や保管コストの問題などいろいろ落ち着かないものが出てきます。

 

火葬場の不足とご遺体と葬儀と

以前にお墓のお話しを何度かしていますが、その中の終活とお墓のはなし~その2~というところで「墓地、埋葬等に関する法律」のお話しをしました。

この「墓地、埋葬等に関する法律」にはお墓のことだけでなく、火葬場に関する規定も盛り込まれています。

例えば第10条です。

第10条 墓地、納骨堂又は火葬場を経営しようとする者は、都道府県知事の許可を受けなければならない。

ここで「あれ?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、墓地や納骨堂と同じで、火葬場にも民営のものがある、というよりも例えば東京23区の場合、民営の火葬場の方が多いのです。

厚生労働省のウェブサイトに「全国火葬場データベース」というものがあります。

(ちなみに興味のある方は次のリンクからどうぞ。厚生労働省ウェブサイト「全国火葬場データベース」

この中で東京23区内にある火葬場を数えてみると9つの火葬場が存在します。

このうち7つの火葬場は民営の火葬場です。

公営のものは「臨海部広域斎場組合」が運営する大田区の「臨海斎場」と江戸川区にある東京都営の「瑞江葬儀所」の2か所だけです。

これもよく知られるところですが、火葬場はどちらかと言えば「迷惑施設」と言われるところがあり、なかなか新しい火葬場を増設することは難しいところでしょう。

しかし死者の方が増えていく傾向にはあるわけで、一方火葬場が増えることが難しい状況ではご遺体の安置にいろいろ神経を使わなければならないところでしょう。

冒頭で触れたテレビ番組内では遺体を火葬まで安置するホテルのような施設について取り上げられていましたが、今後ももしかするとこのような取り組みは増えるかもしれません。

実際宿泊施設ではないにせよ、私の親父の亡骸は葬儀社の斎場に冷やした状態で安置していただいた中4日でした。

「ゼロ葬」などという言葉もあるように、葬儀等を簡素化しあるいは行わないような形も出てきています。

が、葬儀などを簡略化しても現在の日本では火葬して納骨するケースが圧倒的である以上、火葬までなくしてしまうことはほぼ不可能です。

また火葬場そのものの費用も、葬儀プランなども含めて金額がもろもろかかることもあるでしょう。

しかしどのプランがいいのかを冷静に判断するような余裕、親族が亡くなったばかりの時にあるでしょうか?

とお話ししている私が無知だったわけですし、またそんなことを考える気持ちの余裕もなかったです。

とにかく病院からは早く遺体を運ばなければいけないようなプレッシャーはありましたし、(ただし病院の方々はよく親父のことを看ていただいておりましたけどね。)さりとてその辺の段取りはよくわからないし・・・。

私のケースのように非常にいい葬儀社さんに恵まれればいいのですが、残念ながらトラブルもあるようで、独立行政法人国民生活センターのHPによれば2012年以降昨年まで毎年700件を超える「葬儀サービス」についての相談件数があるようです。

今年も9月30日時点で前年よりも多い相談件数があることがHPには記載されています。

悲しい別れのことで、いろいろ冷静になることも難しいところではありますが、可能であれば自分や親族に万一のことが起きたとき、どういう形で送ることがいいのか親族で話し合う、あるいは自分のエンディングを心静かに考えてみることも必要だと思います。

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