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予備的遺言って何?

遺言書には実はいろいろな書き方があったりします。

内容として法律的に問題のあるものであればダメですけど、そうでなければ認められる内容もあるわけです。

そこでこのブログでは時折そんな遺言についてお話ししていこうと思います。

今日はよく「予備的遺言」と言われる遺言についてです。

 

何が「予備的」なのか?

例えば遺言を書く人が、自分の妻に全財産を相続させる旨の遺言書を作ったとしましょう。

が、痛ましいことに奥様が先にお亡くなりになったとします。

そうすると遺言書は相続人がいなくなってしまっているわけですから、使えない遺言書になってしまうわけですよね。

で、子供たちにどう分けるかを考えて遺言書を作るのに、またいろいろ考えるわけです。

先日遺言書は「いつ」書くべきなのか?遺言書は「いつ」書くべきなのか?~その2~というお話しをしましたが、その際に何回でも書き直しできるし、気軽に書いてみようぐらいのことを申し上げました。

確かにその通りです。

とはいえ逆に「何回も書くのはめんどくさい」という方もいらっしゃると思います。

また「これが最終の遺言だ」ぐらいの気持ちでしたためる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そんな時に相続してほしい相続人が遺言者よりも先に亡くなってしまっては・・・。

というケースに出てくるのがこの予備的遺言というものです。

ここでいう「予備的」という意味は、先程の例では遺言者よりも先に妻が亡くなってしまった場合に備えて、もしそういうことになったら誰に相続させるかを記しておくということです。

例えば次のような書き方になります。

「遺言者は、遺言者の一切の財産を妻○○に相続させる。遺言者が死亡する以前に妻○○が死亡した場合は遺言者の一切の財産を長男○○に相続させる。」

まあこんな感じです。

なおこの事例では遺言者と妻との間に子供が二人以上いるケースを考えています。

さてなぜでしょう?

そうです、もし遺言者と妻との間の子供が一人だけであれば妻が亡くなってそのあと遺言者が亡くなると相続人は子供一名のみです。

ですから言われなくてもすべての財産は、遺言者に遺贈や寄付などの意思がない限り、唯一の相続人である子供のみになるからです。

まあ実際に先程のような予備的遺言を書くと他のお子さんからは遺留分減殺の請求がなされる可能性が高くはなるでしょうけどね。

 

相続関係を考える

予備的遺言は遺言者が亡くなる以前にある相続人が亡くなった場合に備えて、他の相続人、もしくは新たな相続人になるべき対象者に相続させることを、あらかじめ想定して書いておく遺言書です。

先程の事例のようなケースではあまり難しく考えなくてもいいのですが、例えば相続人が兄弟姉妹の場合は、もし予備的遺言を残すならば兄弟姉妹に万一のことがあったら誰が相続人にになるのかをよく考えておく必要があります。

甥御さんや姪御さんがいわゆる「代襲相続人」になるケースが出てくるわけですから、誰が相続人になるのか、誰に残すのかをよく考えてほしいところです。

実際のところで甥御さんや姪御さんに相続させる予備的遺言を作ろうと思っても、正確な名前がわからないなんてことが時折見られます。

特に姪御さんだと結婚によって名字が変わっていたりして遺言書に名前を書こうと思ったけど名字がわからない、という話は実はけっこうあったりもするもんです。

何年も行き来がないとこういうことは起こりえますよね。

予備的遺言を書く場合は相続関係が変化して誰が相続人になるのかをよく考えて作りましょう。

これはもちろん基本的なことですが、案外書こうと思うと「あれ?」と思ったりすることがあります。

予備的遺言は相続関係をきちんと考えながら作っていく遺言になります。

 

 

 

 

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