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住宅購入時に大切な資金計画のポイント

基本から考える家を購入する際のお金の話をしてきました。

初回では住宅購入資金の全体像と仲介手数料のお話、2回目では保証料、3回目では火災保険と地震保険、4回目ではその他の諸経費のことをお話しました。

また5回目ではフラット35のお話を、6回目では住宅ローン借り入れ後の離婚のお話、そして昨日7回目では住宅ローンと保険のお話でした。

今日は最後にまとめのようなお話です。

 

金利が安いから住宅ローンを組むのではない

マイナス金利が導入されてこのかた、住宅ローンの金利はご存知のように見たことのないような金利水準に下がりました。

住宅ローン金利だけを考えて「今が買い時」などという意見もあるようです。

ただ一方資材価格や人件費の値上がりなどで物件価格は意外に安くないというお話を以前にさせていただきました。

金利低下の恩恵を受けている方は、新規で住宅購入をしようという方よりも、借り換えをしようという方のほうが多いようです。

ちまたではいろいろな意見が出ていますが、消費者のかたのほうが最近は自分で情報をとって賢い選択をしようとしている雰囲気が感じられます。

住宅ローンを組むさいに「今、金利が安いから」ということで購入を決めるのは理由のひとつとしてならばいいかもしれません。

が、それがメインの理由であれば若干安易ではないかなと思います。

住宅購入を考える方の理由のひとつに、子供が生まれて部屋が手狭になる、あるいは子供部屋を持たせたい、といった家族構成の変化があげられるでしょう。

しかし家族構成は変化していきます。

4人家族でいっぱいだったと思った家も時を経て一人残された人が暮らすようになると逆に広すぎて負担になることもでてきます。

さらに進むと最近話題になっているいわゆる「空き家」になることもありえるわけです。

家を買うことは個人にとって一大事業ではありますが、一方で今のように核家族化や人口減少が進むと、家の選び方や買い方を間違えれば将来的には大きな負担になる時代になってきているのです。

「資産になるから売ればいい」という考え方はそこに住む人間の数が多い時代にはありえる話です。

が、今のように人口が減りすでに家があまってくるような時代が近づいてきている中で果たしてすべての家が売り物になるのかはきわめて微妙なところでしょう。

大切なことは「家を買う」ことではないということです。

ライフデザインから「家を買う」ことが本当に必要なのかどうかをよく考えて購入の判断をすべきであって、「金利が安いから」家を買うという考え方はやはり一歩立ち止まって考え直していただきたいと思います。

 

それでも家を買うのであれば

とはいえ・・・

それでも「家を買う」んだ、という方は当然にいらっしゃるでしょう。

家を持つということは、そこに安心感や物質的なもの以上の充足感を人に与えるという部分もあるようです。

なのであらためて家を買うというときに大事な3つのお金のポイントをあげてみましょう。

①借入可能額ではなく返済可能額でローンを組む

「借りられるのであれば目いっぱい借りるんだ」という考え方をよくききます。

手元に十分なキャッシュがあってそれを自由に使えるキャッシュとして残しておくというのであれば、その考え方もないとはいいきれません。

が手元にキャッシュがなくそれでも家を買うのだ、というパターンは家計そのもののコントロールに失敗する可能性が高くなります。

以前から年収にしめる年間返済額が25%以内ということが理想といわれます。

そこまできっちりではないまでも自分たちでこの返済額ならば、人生の中で多少先々波があっても返済できるのではないかなという金額をきちんと考えることが大事です。

また固定資産税やマンションなどは修繕積立金や管理費などもかかってきます。

そういった支出も含めた住居費をあわせて検討することが重要です。

②自己資金を増やす

これもなかなかに難しい話ではなりますが、自己資金がないのに無理して買うことはやはりおすすめできません。

万一売却しなければならない事態が発生した場合、自己資金がない購入をしていると売却代金でローンを完済できなくなる可能性が出てきます。

あまり親をあてにすることもどうかなとは思いますが、それでも住宅取得資金贈与の特例や相続時精算課税制度の利用も含めて考えることで自己資金を増やすことも選択の一つですね。

③家計全体から住居費を考える

以前お話した人生の三大資金として教育費、老後の資金が存在します。

それ以外にも親の介護の発生などさまざまなお金が必要になることがありえます。

またライフプラン全体が転職などで変更になることもありえるでしょう。

住宅ローンは借りて終わりではないですし、先の長いものです。

また三大資金がかぶる時期は家計の中ではもっとも厳しい時期になることであることは確かです。

家計そのもの一部として住居費としてのローンを考えることがとても大切なことです。

 

他にも物件の流動性が高い地域で物件を選ぶなどいざ売却という際に少しでも売りやすい物件を選ぶということもあるでしょう。

家を買うという選択をされるのであれば、ぜひいろいろなことをあわせて考えて購入計画を立てていただければと思います。

ということでこのシリーズは一度ここまでです。

 

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