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その後の電力小売自由化~その3~

このブログでは時折、電力小売自由化や来年(2017年)に予定されているガスの小売自由化について情報発信しています。

ちなみにその後の電力小売自由化ではスイッチングの動向や東電によるトラブルが解決しないお話を、またその後の電力小売自由化 その2では集合住宅と電力小売自由化のお話をさせていただきました。

今日はまたその後のお話がネット上に出ていたので取り上げてみますね。

 

安心感とわかりにくさ

昨日(2016年8月1日)のウェブサイト産経WESTにこんな記事が出ていました。

「電力自由化に明暗 ガス会社好調、通信系などはキャンペーン”夏の陣”を展開」

(リンク切れの場合はご了承ください。)

先日のその後の電力小売自由化の記事でもお話しましたが、いわゆる「新電力」と呼ばれる会社への契約のスイッチング率は2%程度にとどまっています。

先ほどの産経WESTの記事によればその中でも特にガス会社が好調に契約を獲得している様子が書かれています。

実際先日2016年7月21日付時事通信社の配信記事によれば東京ガスが今年度の目標としていた電力の契約件数である40万件をすでに突破したとのことです。

昨日(2016年8月1日)付のやはり時事通信社の配信記事によれば東京ガスの広瀬社長(そういえば東京電力の社長も廣瀬さんでしたね。どうやら偶然のようですが。)は当面の目標は53万件として、秋に新たな目標を出してくる考えのようです。

一方で通信会社等はなかなか契約を獲得するのに苦戦しているようです。

そのため夏のキャンペーンで顧客獲得をもくろんでいると記事に書かれています。

記事の中では4つの会社を取り上げていますが、ここではその中から2つ「auでんき」と「JCOM電力」について、私のほうで産経WESTの記事よりも少し突っ込んでその内容を見てみます。

「auでんき」はもともと毎月の電気料金に応じてキャッシュバックをしています。

5000円未満であれば1%、5000円以上8000円未満であれば3%、そして8000円以上であれば5%が戻ってくる仕組みです。

これを期間限定で最大3か月間、8000円以上の電気料金の方には10%キャッシュバックするというのです。

(もろもろ細かい話や条件はauでんきキャンペーンページ(auでんきの最大10%キャッシュバックキャンペーン(エリア限定))に記載がありますのであわせてお読みくださいね。)

仮に8000円ちょうどの電気料金の場合、戻ってくるのは普段でも400円、この3か月間は800円ということになりますかね。

ただ8000円未満の方はキャッシュバック率は変わりません。

料金に応じて1%か3%のままです。

そしてキャッシュバックと言っても現金でもどってくるわけではありません。

auのauWALLETカードにチャージされるのです。

こういう仕組みってつくづく思うんですけど、携帯電話料金の仕組みと同じでわかりにくいと思うんです。

しかもキャッシュバックを受けたいのであればauWALLETカードをプリペイドでも作らなければいけないというのでは明らかに囲い込み狙いですよね。

一応言っておくと私もauユーザーでauWALLETカードをもってはいますが、これもiphoneの買い替えの際下取りがauWALLETカードにチャージされるということでやむを得ずに作ったものです。

まあ作った以上は使ってはいますけど、こういう囲い込みやわかりにくいキャッシュバックのシステムって一般消費者にはあまり好かれないのではと思うんですけど、みなさんどうでしょうか?

またもう一つ、「JCOMでんき」について先ほどの産経WESTの記事の説明には「戸建て限定で、最大1万2千円割引」とありました。

で、実際に当該の「JCOMでんき」のHPを見てみると下記にリンクを張りますが、一言で言ってわかりにくいんですよ、これが。

JCOM電力セット割キャンペーンのページ)

第三段階の料金が東電などの地域電力会社に比べ10%割引とかキャンペーンで総額1万2千円割引とか記載がどんと出ています。

が、スクロールして当該ページの下のほうに出てくる適用条件を見てみるとプラン別とかいろいろ細かくて結局みんながみんなこの割引を受けられるのか、パッと見た限りよくわかりません。

一応言っておくと私もJCOMユーザーですが、(なんかさっきも同じようなセリフが・・・)いろいろ電話などで勧誘もありましたが、正直一人暮らしで集合住宅でおまけに事務所も含めほとんどメリットがない、っていうのが私のケースです、ハイ。

冒頭にお話しした時事通信の記事内のインタビューで東京ガスの広瀬社長は、契約件数が早くも目標を達成した理由を「長年にわたる東京ガスへの信頼がベースにある」とおっしゃています。

もちろん通信も今や大切なインフラではありますが、電気やガスは特にライフラインと呼ばれる重大なインフラです。

何が得でどうなっているのかよくわからないプランを見せられても大きなメリットがないのであれば、一般消費者の方がスイッチングに慎重、というよりわかりにくいから手を出さない、という心境になっているのではないかな、と私は考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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