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防災の視点から考えた近隣チェックのポイント

「どこに住むか」というテーマでお話しをしています。

まず「どこに住むか」という考え方を少しお話しさせていただき、

その後防災を考慮した「どこに住むか」という考え方と題してこのところ気になる二つの災害、首都直下地震や豪雨水害についてのお話し。

前回のハザードマップなどで地域の特徴を知るではハザードマップを中心に資料についてのお話しをさせていいただきました。

さて今日は実際に住むにあたって参考にしたほうがいい資料などについてお話ししますね。

 

近隣チェックの4つのポイント

前回までは割と大きな規模のお話しをしてきました。

とはいえ実際に災害が発生した場合、実際の被害を受ける場所は自分の住まいとその周辺、ということになります。

ではその近隣でどういった点を注意してみていく必要があるでしょうか?

これには全部で4つのポイントがあると私は考えています。

①古い家屋や建物、塀がないか

②広い空き地や公園などがあるか

③大きな道路までの距離はどうか

④近隣の密集度はどうか

という点です。

ただこれは地域によっても若干の違いが出てきます。

山間の地域や海の近い地域などはもちろん条件が異なることもあるでしょう。

とりあえずこの4つのポイントは私の住んでいる練馬区など比較的内陸の平野部を対象としていることをご了承ください。

まず①「古い家屋や建物、塀がないか」という点です。

メディアでも最近かなり取り上げられていますが、ここ数年の空き家に関する問題は深刻になって来ていると思います。

実際に私の自宅近くにもそれらしき住居が散見されますし、最近になってようやっと建て直された住居もあります。

で、これら空き家は当然人の手が入りにくくなります。

もしその空き家がかなり老朽化していて、さらにそんなときにもし大きな地震などがあって崩れたりすることがあれば当然危険です。

またこれもよく言われるところですが古いブロック塀なども崩れる危険があることはみなさんもよくご存じのとおりです。

特にお子さんが普段よく通る道などにこういうところがある場合はよくよく気を付ける必要があるでしょう。

まったく通るなというわけにはいけないですし、状況が変われば建て替えられたりすることもあるとは思います。

ですのでとりあえずは近隣等をよく歩いて、こういった古い構築物があるようなところは注意する必要があることを家族で情報共有しておくことが大事なことでしょう。

②の「広い空き地や公園などがあるか」も重要なところですね。

みなさんもお気づきのとおり緊急時の避難場所などを確認しておくことはとても重要です。

練馬区の場合で恐縮ですが、練馬区防災地図によれば震災時の避難拠点は区立の小中学校になっています。

実際そういう自治体も多いと思います。

また私のケースで、田舎でもし震災が起きた場合には、「私の卒業した小学校で会おう」という約束を家族でしておりました。

そういう約束事を作っておくことも必要です。

ちなみに①と②の話はリンクしていて、この緊急避難場所や広域避難場所などに行くルートもある程度決めておきたいところです。

というのももし②の場所にたどり着くまでの間に道がふさがれたり、火災が起きていたりなどという事態も考えられるわけです。

ですから比較的広いルートや危険な構築物のないルートなどを想定しておく必要があるでしょう。

で、そこにもう一つリンクしてくるのが③「大きな道路までの距離はどうか」です。

前回もお話ししましたが、密集している地域にはなかなか消防車など大型車が入ってくることが難しくなります。

また大震災の時など東京の場合は緊急交通路と環状7号線の内側は緊急自動車以外走行できないことになっています。

そこで歩いて避難することになることがほとんどです。

もちろん大きい道にでても歩道が狭いことから移動に時間がかかるということもあるでしょう。

ただそれでも狭くて危険な箇所が多い道路を移動するよりはいいのではないかと思うのです。

またこれも意外なところだといわれるのですが、幹線道路にあるガソリンスタンドは実はとても大事な役目を果たしてくれます。

「ガソリンを扱っているのだから危険では?」という考え方もちろんあるのですが、だからこそ非常に厳しい建築基準で作られており、都内では少ないのですが、郊外の地域では「災害対応型給油所」などというものもあります。

また平成7年の阪神淡路大震災の時に近隣の建物が倒壊する中、ガソリンスタンドがしっかり残っていたという写真をご覧になった方もいらっしゃると思います。

(ちなみにGoogleの画像検索で「阪神大震災 ガソリンスタンド」で検索するとみることができます。)

もちろんずっとガソリンスタンドにいていいわけではなく、速やかに避難場所等に移動すべきではありますが、例えば避難中に余震などがあって一時的に逃げ込むこともあるかもしれません。

また都心からの徒歩避難者の一時休憩所として東日本大震災時に活用されたケースもあります。

こういったガソリンスタンドは幹線道路に多いわけですから、チェックしてみるといいと思います。

最後に④「近隣の密集度」です。

これは今までお話ししてきたことの延長ですが、特に延焼などの問題もありますし、何より土地の入り口にたくさんのものが置いてあったりするようであれば、逃げるときには障害になりかねませんよね。

もっとも都内では住宅密集地が多く、この問題はもっともハードルの高いところです。

ただそれでもできることはあると思います。

例えば俗に「旗竿地」とか「敷地延長地(「シキエン」などと呼ばれたりもします。最近友人と話した際になぜかこの言葉がツボにはまっていたな、そういえば)」という道路から建物のある敷地へ細い引き込みの土地がある場合、車はやむを得ないとしても、あまりたくさんのものが置いてあると逃げ出すときには実に不便です。

そういったところではなるべく物を減らして逃げ出しやすい環境にしておくことが大切ですね。

ということで今日は土地についてのお話しをしました。

次回は少しだけ建物についてのお話しをしますね。

では。

 

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