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遺産分割協議書の記載例を見てみよう

前回まで遺産分割のお話しをしてきました。

遺産分割をなるべくわかりやすく話してみるでは主に相続財産のお話、遺産分割の考え方と手続きでは遺産分割の大枠のお話、そして遺産分割3つの方法では遺産分割の方法についてお話してきました。

今日(2016年7月24日)は最後ですね。

 

遺産分割協議書の例

では実際の遺産分割協議書についてどんな感じになるのか、ちょっとだけ記載例を見てみましょう。

遺産分割協議書

 平成28年○月○日被相続人○○○○(昭和○○年○月○日生、住所東京都練馬区石神井町○丁目○番○号、本籍東京都練馬区石神井町○丁目○番地)の死亡により開始した相続につき、共同相続人全員はその相続財産につき次のとおり遺産分割協議をした。

第1条 相続財産中、次の不動産については、△△△△が相続する。

 所在 練馬区石神井町○丁目

 地番 ○番○

 地目 宅地

 地籍 100.00㎡

 所在 練馬区石神井町○丁目○番地○

 家屋番号 ○番○

 種類 居宅

 構造 木造スレートぶき2階建

 床面積 1階 45.00㎡ 2階 43.33㎡

第2条 相続財産中、次の銀行預金については、□□□□が相続する。

 株式会社ねりま銀行 石神井公園支店 定期預金 口座番号 1111111

 株式会社ねりま銀行 石神井公園支店 普通預金 口座番号 9999999

第3条 第1条、第2条に記載した財産以外のすべての相続財産については、相続人△△△△が相続する。

 

以上の協議を証するため、この協議書を作成し、各自署名押印するものとする。

平成28年  月  日

  住所 東京都練馬区石神井町○丁目○番○号

  氏名 △△△△

  住所 東京都練馬区石神井町○丁目○番○号

  氏名 □□□□                  (本協議書記載例内の内容はすべて架空のものです)

という一番オーソドックスかつ簡単な記載例をあげてみました。

ちなみにインターネットで検索するとたくさんの記載例が出てくるものと思います。

一番最初に被相続人の方と、共同相続人の方全員の住所本籍氏名続柄などを記載してから本文を記載するタイプもありますし、もっともっと簡素なフォーマットもあると思います。

ただ私のお話した記載例も含めてピタリと各ご家庭の内容に合うものは意外と少ないかもしれませんね。

では上記記載例についてちょっとだけ解説を加えていきましょう。

 

上記記載例から見る遺産分割協議書の注意点

最初に冒頭の文章のところです。

えっ、そこか?と思うかもしれませんがちゃんとお話するところあるんですよ。

まず、記載例では被相続人の方の生年月日、住所と本籍が記載されています。

ただネットで調べるとけっこうこれ書かれていない記載例があるんですよね。

でも自作される方は、特に本籍は書いていただいたほうが望ましいと思います。

遺産分割協議書という書類はそれ単体で使うケースはほとんどありません。

共同相続人の方の印鑑証明書や戸籍謄本、住民票そして被相続人の方の出生ごろまでさかのぼった古い戸籍謄本とセットで使うケースが圧倒的に多いはずです。

(戸籍のお話については相続と戸籍謄本収集のはなしというお話を以前にしていますのであわせてお読みくださいね。)

とするとやはり被相続人の本籍等が記載されているのがわかりやすいのかな思います。

でちなみにこれもよくある誤解なのですが、住所と本籍は違うということをくれぐれも気をつけてくださいね。

たとえば私が練馬区に引っ越した当初は当然住所が練馬区ですが、私は未婚なので当時本籍は郷里の群馬にありました。

また同じところに住んでいても住所の表記と本籍の表記は同じとは限りません。

以前は免許証などにも本籍の記載があったですが、個人情報保護法ができて以降いろいろなところで本籍の書いてある書類を見る機会がなくなりました。

なので亡くなった方の本籍や自分自身の本籍がどこにあるのかよく確認してくださいね。

次に遺産の書き方ですが、ここではよくある不動産と預金について記載させていただきました。

まず不動産ですが、これも注意ですがくれぐれも住所を書かないでくださいね。

不動産は名義の書き換えに使うわけですが、これは法務局にて地番や家屋番号など(最近は不動産番号なんていうのもありますが)で把握しています。

したがってお手元にある権利証(最近は登記識別情報通知なんてこともあります)で地番や家屋番号をよく確認してそれを記載してください。

また預金もどの預金か特定できるようにしてください。

開設していた銀行、支店名、預金の種類、口座番号をきちんと明示してくださいね。

そして最後に書いたものは「その他すべての相続財産」についてのお話です。

これはあとで分割協議書に載っていない財産が出てきたときに再度協議をすることは大変なので、前もって入れておく記載例になります。

文末には共同相続人全員の記名押印、もしくは署名押印です。

「記名」と書きましたので実は住所氏名はあらかじめワード等で記載していてもかまいませんが、私は住所のみをあらかじめ記載して氏名の部分は「署名」していただくようにお願いしています。

もちろん押印は「実印」を押印していただくのですが、全部ワード等ですとなにか争いになったときに「勝手に印鑑持ち出された」なんてことになったら大事ですからね。

ということでこのシリーズはこのあたりで。

ただし次回ちょっとだけ番外編をお話します。

 

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