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その後の電力小売自由化

今年(2016年)の2月に自分が所属しているファイナンシャルプランナーの勉強会で「電力自由化、FPが最低限おさえておきたいポイント」と題してお話をしました。

そのころちょうど春からの「電力自由化」についてのお話が、メディアをにぎわしていました。

でも最近この「電力自由化」の話ってみなさんききますか?

そこで今日は、私の基本は淡泊でもこういうことにはしつこい性格(?)を生かして、その後どんな感じになっているのか、いろいろなところから出ている情報をまとめてみたいと思います。

 

他社に乗り換えた人は2%?

今年の7月1日に開かれた経済産業省の第7回電力基本政策小委員会なるところで配布された資料が経済産業省のHPの結構見つけづらいところに載っています。

で、この資料の中に「小売全面自由化に関する進捗状況」という経産省資源エネルギー庁の出している資料があります。

さらにこの中に「スイッチングの申込状況」という記載があります。

「スイッチング」というのは今の電力会社(例えば関東では東京電力ですね。)から他社への契約先の切り替えを申し込んだ件数の事を指します。

6月17日時点でのこの申込み件数は約116万件となっています。

で、この数字に対して分母がどのくらいかわからないと割合が出せないわけですよね。

この資料によれば2015年度の「一般家庭等の通常の契約口数」なるものを用いて試算しているそうで、約6253万件とのことだそうです。

で、計算してみると約1.855%。

その後7月8日に電力広域的運営推進機関というところが発表した「スイッチングシステムの利用状況」という資料によれば、6月30日までのスイッチング件数は約126万件となり、計算してみると約2%という数字になりました。

なんかあんなにあれやこれやとメディアを賑わしていたのに、かなり低い数字であることはいなめないですよね。

ちなみに東京電力管内ではスイッチング率が3%を越えているものの、東北、北陸、中国、四国、九州は軒並み1%にはるかに届かない状況になっています。

明確に契約会社を変更すればこんなにお得とか、何かいいものがあれば消費者側としても積極的に動くとは思いますが、正直現状まだ様子見という気持ちが多いかなと思います。

ちなみに私も自宅の電気量について計算してみましたが(シミュレーションサイトに行かず、ちゃんと自分で計算したんですよ、これでも。)おおむね1年間で800円ぐらい安くなる感じではありました。

東京電力の従量電灯Bプランで契約している場合、毎月見る「電気ご使用量のお知らせ」に記載されている電気量料金のうち第一段階、第二段階、そして第三段階という記載があると思います。

「使うほどお得」といった話の場合、この第三段階の1kwhあたりの料金が新規参入会社の場合、第一段階、第二段階に比べてより安くなっているケースが多いかと思います。

で一人暮らしの私の場合、この電力使用量のうち第三段階とよばれる電気量まで使用量が達していないことがそれほどに安くならない大きな原因です。

むしろ私の場合は東京電力の今の従量電灯Bのプランから東京電力の別のプランに変えたほうが計算上はお得になるという感じですね。

なおより細かい資料を見たい方は以下にリンクを張っておきますので参考にどうぞ。

経済産業省ウェブサイト内 電力基本政策小委員会第7回配布資料

 

復旧できないトラブルや消費者からの相談

また7月の上旬に相次いでいろいろなところからニュースがあったとおりこのスイッチングに関して不具合が発生しています。

実は新規参入の小売事業者はその小売事業者と契約した一般家庭等の電力使用量を東京電力から知らせてもらっています。

このシステムは「託送業務システム」と呼ばれているシステムなのですが、このシステムに不具合が生じているため、新規事業者が契約者に料金を請求できなかったり、すでに請求した料金に過大請求が発生したケースが生じているようなのです。

ちなみに7月早々の時点でもシステムの復旧のメドが立っていないとのこと、その数およそ2万件とか。

すでに6月17日の時点で東京電力パワーグリッドに対して業務改善勧告が出ているところです。

(リンク先として経済産業省ウェブサイト内東京電力パワーグリッド株式会社に対する業務改善勧告を行いました。を参考にあげておきます。)

新規参入事業者からすると収入が入らないかもという大きな問題が出てきますよね。

また消費者側からすれば電気ってよく言う「安定供給」を受けることが大切なわけで、このシステムって果たして大丈夫かな?って心配にもなることでしょう。

更にこのスイッチングについて国民生活センターや消費生活センターなどに相談が寄せられているようで、こちらも経済産業省のHPに記載があります。

(経済産業省ウェブサイト内電力自由化が始まって2か月が経過しました~正確な情報を収集し、契約内容をよく理解しましょう!便乗した勧誘にも気をつけましょう~もあわせてお読みくださいね。)

来年2017年の4月にはガスの小売自由化も予定されています。

(たびたびですが経済産業省ウェブサイト内改正電気事業法(第3弾)の一部の施行期日を定める政令等が閣議決定されました参考にどうぞ。)

最後のほうはけっこうリンクが多くなって読みづらくなったかもしれません、恐縮です。

ただ情報をいろいろ見てくると、あまり慌てずよく見て調べてからスイッチングするかどうか検討してもまだまだ遅くないと思いますが、みなさんがいかがですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

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